サッカープレイヤーから完全に引退しました

 

 

 

 

久しぶりにサッカーの話題ですが、久しぶりの話題が引退の話になります。(笑)

 

コーチをしていた時は「もうプレイヤーには戻らなくてもいい」と思っていましたが、今の仕事に転職して子どもに指導する機会が無くなってしまい、「もう一度だけプレイヤーに戻ってみようかな」と思っていたんですね。

去年1年間はフィジカルを戻すことに専念し、今年はまた社会人リーグに復帰して、リーグ戦を戦いました。

本当はまだリーグ戦があと1試合残っているのですが、今週末はまた土日とも仕事のため参加することができません。

入れ替え戦も残ってはいますが、昨日で終わりと決めていたので、もうこれで終わりになります。

 

 

 

 

なぜ今引退するのか


 

思い返すと大学の卒業時に引退すると決めていたのですが、社会人1年目で地元に戻ってきて当時はやることが無さすぎて(思いつかなかっただけですが)、結局1年だけ復帰すると自分の中で決めて地元の社会人クラブに入団しました。

そこで地区リーグで優勝を収めて入れ替え戦も勝利し、北海道トップリーグに昇格が決まったことで区切りも付いたのでやめようと思ったのですが、今度は道リーグでも一緒に戦って欲しいとの要請を受けてしまいました。

結局やめれずに引き続き在籍はしたものの、コーチに転職して毎週土日に選手たちのトレーニングや試合に帯同していたので、ほとんど試合に参加できませんでした。

2試合かな。やっぱりトップリーグなだけあって、十勝スカイアースは大阪時代のどのチームよりも強かったです。

そんなこんなで、コーチを1年勤めた後に今の仕事に移ってですね。ここではもう復帰する気はありませんでしたが、偶然助っ人として参加した練習試合で前回の記事

キャンプはテントではなく車で寝る派

で一緒にキャンプした友人と出会い、猛烈に勧誘されて今シーズンだけ復帰することにしました。

本当にこれがラストということで。

 

とはいえ、引退を決めた理由というか、きっかけは3つあります。

  1. 実力が落ちる一方
  2. 時間が勿体ない
  3. 以前ほどの悔しさや情熱が無い

 

 

実力が落ちる一方


 

スポーツにおいて、社会人になると絶対に付きまとうのがこの真理です。

社会人になってからもそのスポーツが上手くなり続けるという人は、本当にごくわずかだと思います。

というのも、学生時代にはサッカーに打ち込む時間がたくさんあって、毎日練習に励むことができました。

ですが大人になると一番の優先事項は仕事であり、サッカーなどのプライベートはその次になります。

1日の大半を仕事の時間に費やし、プライベートでも今後の業務や自分のキャリアに備えて勉強をしていると、残る時間はわずかです。

もちろん毎日運動する時間を設けてはいますが、でもそれは身体の調子を維持するためであって、身体能力を向上させることを目的にはしていません。そもそも、後者の目的にすると負荷の高い運動をせざるを得なくなり、大事な仕事の時間を疲れた状態で取り組まなければならなくなります。

それはさすがに本末転倒ですね。

楽な仕事であれば、考えなくてもいい仕事であればいいのですが、多くの時間を仕事に費やすのであれば、やりがいがあって成長でき、なおかつ楽しめる仕事がしたいです。そうなると、自然と仕事に掛ける比重は大きくなります。

サッカーは二の次です。

 

そうなると、大学時代まではできていたドリブルがつっかかるようになったり、シュートも思うようなコースに飛ばなくなったりと、衰えを年々感じるようになりました。

「あー、ここでボールを貰えたら確実にチャンスメイクできたのに」みたいなことを思うと、嫌になってきますよね。

もちろんそれを受け入れた上で、今の自分の実力でできることをすればいいという考え方もあります。

ただ僕は性格上、より良いものを創りたいと思ってしまいます。そういう人間にとってそのような思考の変換は、前向きなものではなくてただの妥協に過ぎないのです。

サッカーでお金を稼ぐのであれば、そのように自分を変えてフィットしていくのが正しいと思います。ただ僕は趣味でやっていて、やりたいプレーをしたいです。

それができなくなったのなら、続ける価値は無いと思ってしまいます。

 

 

時間が勿体ない


 

社会人1年目の時は仕事に対して一切やりがいや楽しみを見出していなかったため、サッカーに打ち込むことができました。

ですが1年間コーチを経験し、仕事に打ち込むことで得られる自分の成長と自信を知ったことで、仕事に対する姿勢が変わったのも自分の心境の大きな変化につながったと思っています。

 

今では仕事のためにプライベートの時間を使っていろいろな知識を学ぶことが楽しいですし、それが仕事に生きるとなお嬉しいです。

その結果、その時間を必ず作るようになり、一層サッカーの準備をする時間も、研究する時間も減っていきました。

今は土地柄、練習に行くのにも車で30分以上、往復で1時間~2時間かかります。それに試合になると、移動時間はさらに増えて4~6時間です。もちろんYouTubeで本要約チャンネルを聞きながら移動してはいますが、「あ~、この時間家にいたら○○の本読めたな」とか「△△のことについてアウトプットできたな」とか思ってしまうわけです。

 

気づけば、サッカーをするという時間に対する価値が僕の中では大幅に下落していました。

 

 

悔しさや情熱の消失


 

これが最も大きな原因なのですが、試合に負けても、納得のいくプレーができなくなっても悔しいという気持ちや、やり返してやろうという熱意が徐々に薄れてしまいました。

今シーズンに限って言えば現在リーグ全敗中ですが、「まあこんなもんか」くらいにしか思えず、試合の途中に点差がつくと諦めてしまっている自分がいます。

学生時代であれば、そのような選手を怒鳴りつけるような人間でしたが、今はそのような気持ちもなく、「今日は無理だなー」とどこか他人事のような気持ちでいます。

 

そんな自分の気持ちに気づいた時、「僕ももうプレイヤーを辞める時が来たんだな」と思わずにはいられませんでした。

 

 

 

 

プレイヤーとしてのサッカー人生を振り返ってみて


 

チームに恵まれたとは言えませんが、それでも大阪時代があったからこそ、サッカープレイヤーを続けて良かったと言い切ることができます。

チームメイトは僕より上手い人しかおらず、実力によるベンチ外は初めてでした。ですがそのおかげでスタメンになるという高い目標を立てて、自主練に励むという習慣が身に付きました。これは、今の仕事に対する姿勢にも引き継がれていると思っています。

成果を残すために、毎日本やTOP POINTをめくり、ブログでアウトプットしています。即効性はありませんが、着実に学びが骨身に浸透している感覚があります。

 

それに、サッカーを心から愛する人たちと一緒にするサッカーは、本当に楽しい時間でした。時には激しく言い合うこともありましたが(僕は何も言っていませんが)、そうすることでチームが一つにまとまり、また勝ち星を奪うことができました。

今後起業をするにしても、心から社会のためになる事業を創り上げたいと考えてくれる人とだけ、一緒に仕事をしたいなと思います。

でないとみんなが不幸になりますよね。

 

特に、タローさん(仮名)が僕に与えてくれた影響は大きくて、僕にとっての理想のリーダー像がまさに彼です。

僕としては、タローさんとコーチ時代の監督を足して2で割ったようなリーダーになりたいですね。

言葉と姿勢で仲間を鼓舞し、緻密な戦略と準備で成果を上げ続けるリーダーですね。

 

昨日の最後の試合は、僕がサッカーを始めたときの状況とそっくりでした。

前にいてもボールが来ないのでボランチをやり、ドリブルを始めてもゴールまで遠くて辿り着けず、試合の終盤は疲れて足元がおざなりになり、パスやドリブルが引っかかりまくるというお決まりのパターンです。

結果は1-7ですね。

昨日はプレーしていて、「懐かしいなー」という想いでした。

引退試合ということもあって試合中に文句は言わないと決めていましたが、最後の最後に8歳上の温厚な人にボロクソ言ってしまい、キレさせてしまいました。

もちろん、試合後に謝りました。(苦笑)

 

なんだか、「一周してスタートに戻ってきたんだな」と思いました。

素晴らしい本は冒頭部と最終段落が必ずリンクしており、そこだけを読むだけでだいたい内容が理解できます。

僕のサッカー人生は素晴らしいものではありませんが、最後上手くリンクしてくれたなと思います。

「謝ることができた」という部分だけが唯一違う展開でしたが、そこにこそサッカーを通して人間的な成長を見ることができるかもしれません。(笑)

 

都合良く解釈している部分があることは理解していますが、とはいえ解釈は自分次第ですからね。

僕がこれで良いと思えたのなら、この想いこそが正解なのだと思います。

 

後悔はありません。

むしろ、もうこれ以上は望めないと悟っています。

 

 

まとめ:サッカーは人生の全てではないが人生の中の重要な一部である


 

人生は必ずどこかで、時間に対する行動の優先順位の変更が起きます。

僕であればそれが社会人になるタイミングでしたし、むしろよくここまで引っ張ってきたなとも言えます。

 

人生の冒頭部において、サッカーが僕の人生における価値観の基礎を作ったことは確かです。というのも、サッカーにかけた時間が大きいからなのでね。

ですがこれからは、圧倒的に仕事がそれを上回ってきます。

とはいえ基礎にあるものが一切なくなることは無くて、サッカーを通して身に付いた習慣であったり、考え方であったり、出会った人たちから受けた影響はこれからも僕の財産として残っていきます。

それは人生の全てではなく、人生の一部として残っていくのでしょう。これからも人生を占めるものがたくさん生まれてくるでしょうしね。

 

サッカーに出会うきっかけをつくってくれた家族、一緒にプレーした仲間やチャンスや挫折を与えくれた監督やコーチたち、応援してくれた周りの人たちのおかげで、努力が苦手な僕も、これだけは少し手も上手くなろうと頑張り続けることができたと言えます。

サッカーには感謝しかありません。

なぜなら、僕という弱い人間をここまで成長させてくれたものだからです。

 

 

 

おまけ:フットサルは迷っています


 

サッカーは引退しますが、フットサルはどうしようか迷っています。

さすがに筋トレだけでは今の体はキープできませんし、サッカーが嫌いなわけではないのでね。

なんならサッカーよりも簡単にゴールに近づけるので、フットサルの方が思うようなプレーがまだできます。(笑)

もちろん人数が少ない分、運動量が多くて疲れますがね。

別の地域にまで試合をしに行くなんてことも無いので、時間的な要素もクリアしています。

ので、まあもう少し考えてみようかな。

 

とりあえず、18年間お疲れさまでした。自分。