お疲れさまです。

いやーまさかの、今の仕事を辞めるのを止めるという、自分でもビックリの決断となりました。

気持ちは辞める気満々でしたが、2つのきっかけがあって最終的に辞めないことにしました。

辞めることへの迷い


辞めたいと思った最大の理由は、会社に対する怒りと呆れが限界を迎えたからです。

顧客が増え、業界や顧客から期待されているにも関わらず、マネジャー陣と経営陣の折りが合わずにマネジャーたちが次々と辞めていきチームが出来上がらず、それなのに経営陣たちは何もせずに現場に対応を丸投げし現場に降りて状況を知ろうともしない、挙げ句の果てに自分たちの周りにイエスマンしか置かない大学サークルに似たオトモダチ運営体制に、強烈な気持ち悪さと拒否感を感じたわけです。

なんですかね、「責任を取る」という言葉がこんなにも軽いなんて…これまで出会ってきた経営陣の中で、現職の経営陣が一番無責任な方たちだなと思う次第です。

書いていても何で残るんだろう、と改めて疑問に思うほど、会社への信頼度は低下しております。

結局、最繁忙期となる春のこの時期において、今年は散々たるご迷惑を顧客たちにかける羽目になりました。

僕自身が契約してきた顧客は何も罪がなく、せっかく期待して契約いただいたのに満足のいくサービスを届けることができず、本当に申し訳なさしかありませんでした。

顧客にとっては我が社の体制や方針などはどうでもよいことで、大変な奨学金業務と業務体制を何とかしたいと思ってサービスを契約したのにこの有様で、それはもうお怒りの言葉も多くいただきました。

信頼していた上司もいなくなり、何のためにこのサービスを売り、この仕事をしてきたのか意味を見出せなくなり、完全に心が折れました。

とはいえ、方やこのまま顧客に迷惑をかけたまま辞めてもよいのだろうか、気づけば退職者もいたことで割と立ち上げ初期のメンバー的な立ち位置にもなり、後輩も増えてきた中でまだまだ入ってきたばかりの面々が多いこのチームを去って、残ったメンバーたちはなんとかできるのだろうか、という思いも同時にあり…。

「もういいや、よし次にいこう」とスパッと切り替えできずに、とはいえ辞めると会社には伝えたので、腰の重さを感じながら転職活動を始めました。

最終面接で辞めるのを諭される


転職活動は今回も同様、ビズリーチを利用しました。

新しい会社で目を惹くものがなかったので、1年前の転職活動の際に良い感じの印象を抱いたとある広島県の1社に、再度連絡を取ってみました。

昨年、三次面接まで進んだこともあり、書類審査が通ってから最終面接まではトントン拍子で進んで行きました。

なので、「この流れ的に、多分この会社さんで決まるんだろうなあ」と思っていた、のですが。

最終面接で恐らくはその会社の経営陣の方から、

本当にウチの会社に来たいですか?

来たいようには見えないし、そもそも転職したいようにも見えない

と言われてしまいました。

自分がいかに転職したいかを伝えれば伝えるほど、自分自身にも「あれ?」という疑念が生まれ、最終的に、

もっとできることがあったのでは?大変だったのはわかりますが、転職しない方が良いのでは?

と、他にも腹立つ物言いをされて「このヤロウ」と思うことがいくつかあったのですが、キッカケとなる部分を抜き出すとこんな感じです。

何にせよ、やはり転職を切望しているかというと、そうではないというのが他者視点からも分かり、ある種の納得感を得られました。

今、このブログを書いている時にふと、そういえば8年前も同じような形で諭されたなあと。

ちなみに最終面接では落とされず、「本当はここで落とすべきとは思うけど、能力があって気持ちの整理がつけば会社にとっては貴重な人材になると思うから、転職したい、ウチに来たいという意思を整理して、来週にもう1回面接してあげる」と言われました。

『国宝』の万菊さんに辞めるのを諭される(?)


とはいえ、現職に残りたいかと言われると仕事はしんどいし、もう退職すると伝えたし、どうすんねん…と迷いながら、週末から妻と息子は妻実家に戻っていたので、何か映画でも観て気分転換をしようとAmazonプライムビデオを何ヶ月ぶりかに開いたところ『国宝』の視聴が始まっていました。

映画『国宝』|Amazonプライムビデオ

めちゃ良いと噂には聞いていたので、どんなもんか見てみるかと軽い気持ちで視聴を始めたところ、あっという間に終わっていました。

あなた、歌舞伎が憎くて憎くて仕方ないんでしょう。でもそれでいいの。それでもやるの。それでも舞台に立つのがあたしたち役者なんでしょうよ

by万菊|映画『国宝』

これを聞いた時にですね、ハッとしました。

頭をガツンと殴られたような、大きな衝撃が自分の中に走りまして、「ああ、そういうことか…」と。

つまり自分自身に置き換えるとこうです。

あなた、【JASSO奨学金の制度と奨学金業務】が憎くて憎くて仕方ないんでしょう。でもそれでいいの。それでもやるの。それでも舞台に立つのがあたしたちBPOなんでしょうよ

僕のチームが今取り組んでいる事業は、大学や専門学校の代わりにJASSO奨学金の管理をシステムで行うことです。

ただ、このJASSO奨学金の制度がとにかく複雑でわかりづらく、業務も煩雑で膨大な量となっていて、システムで効率化するのも難儀で、とはいえ【お金】なのでミスが命取りになるという繊細でストレスフルな業務を学校の代わりに担っています。

会社としてはこのBPOチームを上手く組織化できずにここまできて、とはいえ学校としてはこの大変な業務を何とか外出しして楽になりたいという思いもあり、導入数は右肩上がり、とはいえ毎年社内の体制が整わずに営業メンバーで何とか乗り切ってきたのですが、今年は80校近くになった導入数を営業メンバーだけで乗り切ることは到底できず、何ならBPOチームの新しいマネジャーとリーダーが退職と休職という非常事態に陥り、過去最悪の状況となりました。

結果として、顧客の満足を得られない質のBPOとなってしまい、今に至るわけであります。

自分としては、これまで度々このままじゃ春を乗り切れないと警告、改善の声を上げてきましたが何も変わらず、現場で何とかしろという経営陣に対しての怒りと呆れで震えた結果、退職を決めたというのが経緯ですが、この万菊の言葉はこれまでの全てを洗い流すものでした。

自分の業界の根幹を成すものがとにかく憎い、それは学校にとっても、自分たちにとっても苦しめる大きな存在として、恨まずにはいられない、こんなことになって。

でも、それを受け入れる他ない。

受け入れて、それでもやっていく。それしかない。

んだろうなあ…と諦めではないのですが、どちらかというと悟った感覚に近いです。

映画『国宝』は何を語らなかったのか?──空白と終幕を読み解く|ダマテンおじさん

全社員の前で「辞めるのを止める」宣誓


てなわけで、辞めるのを止めてもいいですか?の伺いを立て、社内では退職をオープンにしてしまっていたので、全社定例で宣誓、というか撤回した次第です。

辞めると言った人間をどうまた受け入れてもらえるかは分かりませんし、同情や共感をしてほしいわけでもなく、とはいえ残るからにはやるしかないと思っています。

冷静に振り返って


さて、来月からは営業から異動し、導入後の顧客の実運用を行うBPOチームの一員として再スタートしてまいります。

二転三転この春の数ヶ月でしたが、これはこれで良かったのかなと今は思います。

顧客の信頼や評判を短期間で回復するのはかなり難しそうですが、とはいえその簡単ではない仕事に挑めると思えば楽しみは多いかもわかりません。

難しい課題ほど、時間はかかりますが過程が楽しいですからね。

それに多分ですが、転職していたら間違いなく年収は下がっていたのだろうなと。

課長クラスであればそれなりの額からスタートできたかもしれませんが、自分は係長クラスなのに課長クラスの給与をいただいており、転職先からしたら役職に応じた給与額からスタートさせたい(その方が経費を抑えることができる)と思うと、恐らくは100万ほど下がっていたのでは…。

といった、家計のことも考え始めると、収まるところに収まったのかもしれませんな。

まあ何にせよ、ストックオプションも無くならず良かったです。笑

BPOの立て直すか〜。

カテゴリー: LIFE

勇樹

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