お疲れさまです。
春といえば、高校サッカー界ではプリンスリーグの開幕ですね。
ユース年代の高校やクラブは毎週試合で忙しくなりますが、実はその裏で、もう1つ忙しい業務があります。
それはズバリ、記事タイトルにもあるスカウトです。
毎年春になると思い出すことと言えば…サッカー部のコーチになって数週間、少しずつ毎日の練習に慣れてきたと思っていた矢先、監督に呼ばれて
「お前明日空いてる?」
「はい、空いてます」
「じゃあ⚪︎⚪︎サッカー場に日帰りで行ってきて、高速代は後で精算して。良い選手」
「!?!?!?」
他のコーチに聞いたところ、「スカウトに行ってこいってことだよ」と言われて「もう4月から動くのか!」と驚いたなあ・・。
もう結論が出ましたが。笑
今回の記事では、主に中学生や保護者向けに、ユース年代の高校・クラブの監督やコーチが、ジュニアユース年代のスカウトに行く時期をまとめてみます。
有名な高校やJクラブユースでプレーすることを目標としている中学生とその保護者の方々には、ぜひ知っておいてもらいたいです。
ユース年代の高校・クラブのスタッフは4月からスカウトを開始
僕が勤めていた高校サッカー部は、中学生のリーグ戦が開幕するタイミングに合わせて、コーチを派遣していました。
いやホント、当時まさにFIFA17のキャリアモードをやってましたが、スカウティングスタッフを対象エリアに派遣して、指定のポジションの選手を探させるのと同じです。
ただ僕の高校の場合は地域柄、地方に行くといかんせんチーム数が少ないので、ポジションは絞らずに良い選手がいれば取り敢えずリストに追加してとの指示を受けていました。
最初に述べた通り北海道は4月から動いていましたが、本州はもっと早く1〜3月から動いているところもあるようです。
というのも、中学生のジュニアユース年代の花形大会でもある「高円宮杯 JFA 全日本U-15サッカー選手権大会」が終わるのが12月なので、その翌月の1月からは翌年度の3年生を中心とした新チームが始動します。
ユース年代の高校やJクラブは、次のめぼしい選手たちをいち早く発掘して自クラブへ来るようアプローチをかけるために、早めに動きたいからこそ僕の高校は4月のカブスリーグの開幕に合わせて動いていました。
恐らく、本州の高校やJクラブユースは、1〜3月の交流戦などから早いと動いているかと思われます。
羨ましいことに、本州は冬も外でサッカーできますから…。
高校サッカーのスカウトのスケジュール
スカウトを担当するコーチやスタッフは、監督から指示を受けた試合を見に行きます。
僕の場合だと、例えば日曜日を丸々スカウト日として1部リーグの試合を行なっている都市に行き、朝から夕方までその会場である試合を全てチェックしました。
これを4〜5月に行い、6月から夏休みまでには学校独自にトライアルを実施します。
このトライアルには、4〜5月のスカウトで見つけてきた注目選手を招待しつつ、参加希望の選手も受け付けます。
なので言ってしまうと、4〜5月で第1陣のスカウトは終わり、6月からは選手個々人と話しをする機会を作るので、プレーを見るのは割と早い時期で終わってしまいます。
(そう考えると北海道はタイトすぎるので、やはり本州は1〜3月から動くのにも納得が行きます)
というのも、監督は夏休み以降で選手個々人を訪問して入学・入部の意思があるかを確認し、推薦の形態を調整しなければなりません。
それに、秋からは高校サッカーの花形大会である「全国高校サッカー選手権大会」の予選が始まるので、自チームの練習を見ながら、中学生個々の絞り込みをするとなると、夏休み以降で選手を探すのはかなり厳しいです。
これは僕らコーチも同様で、やはり年度初めの4〜5月はリーグが開幕してまだ余裕があるのですが、やはり終盤にかけてリーグも熱を帯びつつ、入れ替えが狙える順位にいる場合は、自分のカテゴリーのチームの育成で忙しく、スカウトなどしている余裕がありません。
なので、中3生のスカウトで重要な時期はまさに今の時期からになります。
再度お伝えすると、北海道=4〜6月/本州=1〜6月です。
ユース年代スカウトが着目するポイント
スカウトを行う際に、スカウトマンは各自で評価シートを持っています。
僕も自分なりに各ポジションの評価視点を持っていて、この視点を1〜5点で数値化して監督に提出していました。
というのも、やはり数値化することで監督もその選手の特徴を掴みやすいですし、今いる選手や過去の選手との比較もしやすくなります。
あと、僕は密かに試合中の態度も備考として記入していましたね。
例えば、チームが負けている時に不貞腐れた態度を取る、雰囲気が悪くなるような声掛けをする、など。
まあこれは監督にとってはあまり関係ないようでしたが、というかやはり高校サッカーでそう言ったお子ちゃまな態度が変わる選手も多いので気にしても仕方ないのですが、とはいえ事前情報として持っておくと指導計画を立てやすいということで僕は書くようにしていました。
もちろん、キャプテンとしてチームを引っ張っていたり、最後までがむしゃらにボールを追いかける姿勢だったりもやはりプラス要素として書きます。
試合の最後、多分疲れているのに必死で上下動をしていたサイドハーフの選手なんか、最高でしたね。
無事、翌年度に入学してくれて嬉しかった記憶です。(指導はできませんでしたが笑)
ジュニアユースの選手は遅くとも5月までには調子を上げるべし
以上の点を踏まえると、今まさに中学生世代で頑張っている選手に伝えたいこととしては、中学3年生の4月までに自分の実力を試合で発揮できる状態にしておいてほしいです。
高校年代で強豪校やJユースでやりたい思いがないのであれば気にする必要はありませんが、もし少しでも上のレベルに挑戦したい思いがあるのであれば、4〜5月のリーグ戦が勝負です。
本調子まで行かずとも、自分の特徴を出そうという意識は大事ですね。
例えばスピードがあるのに変にこねるよりかは、思い切って前に大きく出しながら前進するドリブルを見せてくれる方が「おお!」となります。
(実際にそういう大胆なプレーの方が、僕の目にも留まった)
なので、恐れずはつらつとしたプレーを見せてもらえたらと思います。
こんな田舎の試合に来るのかな?と思っていても、実は結構見にいきます。
僕の場合は札幌で行なっているジュニアユースの北海道1部〜2部だけでなく、道東や道南、道央のブロックリーグまで足を伸ばしていました。
というか全道各地を駆け巡りました。笑
僕はコーチとしては1年だけだったので自分がスカウトした選手を教えることはありませんでしたが、僕がスカウトで目をつけて報告した選手も次の年に10人以上が入部して、3年生の時にはAチームで活躍している選手もちらほらいました。
ちなみにコーチを辞めた翌年の2019年も、道東に住んでいたので監督から
「明日の⚪︎⚪︎サッカー場でのスカウトよろしく」
という1行のラインが何度か来ました。笑
監督には甘ったれ根性を叩きのめしていただいたので、選択肢はYESかYESでした。
なので2020年も、多分僕がスカウトした選手も何人か進学していたと思います。
意外と地方だからと言って才能が無いなんてことはないし、地方だからといってスカウトが来ないこともないです。
高校年代の良い私立高校やJクラブも、意外と地方に注目していていつも良い選手を発掘していたりします。
というのも、当たり前ですが上手くて有名な選手、目立っている選手はどこからも引く手数多ですからね。
そういう意味でも、もし自分が今地方の田舎チームでプレーしているからと諦めてはいけません。
自分の長所を出そうと、頑張っている姿を是非春先の試合で見せてくださいね!