泣くことは悪いことじゃないんだけど
泣いている君を見ているととても心配になる
そんな時
僕は足踏みをする
お腹の中にいた時に
君は力強くお腹を蹴っていたから
君は泣く時に
力強く足を伸ばすから
君が泣く時は
君を抱いて
僕も同じように足の裏全体で地面を踏み上げる
僕が足踏みをする時
身体に揺れが生まれる
服が擦れる音が生まれる
君に揺れと音のリズムが伝わる
リズムを感じ取った君は
いつしか眠りにつく
僕らの心の平穏はリズムを掴んだ時に訪れる
そして足の裏で感じる大地はいつだって僕らの味方で
僕らを包み込むんでくれる
だから僕は君の平穏のために足踏みをする
母なる大地を味方にして