【日本代表vsトリニダード・トバゴ】引いた相手への3バックは高い位置を取らねばならない

こんばんは。

今日はコパアメリカ前の、本メンバー中心の代表戦。海外組がどれだけ成長しているのかを見る、絶好の機会でしたね。

僕が期待していたのは堂安で、アジアカップでは数字は良かったものの目に見えた活躍にはつながらなかったので、その後の欧州のシーズンをどう過ごして今回戻ってきたかに注目していました。

 

今日の試合は、森保監督も代表では初めての3バックシステムに挑戦していました。最後までシステムは崩さなかったところを見ると、今回の代表ウィークは「選手に新たなパターンを吸収させる」という目標を持って臨んでいたように見えます。

正直なところ今日のスコアレスドローは残念ではあるものの、本気の試合ではないし先を見据えてオプションを作っておくという森保監督の考えには僕は全面賛成。

3バックもできるようになると、相手のFWの枚数に対して柔軟に対応が可能となる。

サポーターからはいろいろと言われるだろうけど、このまま「先を見て」今の改善につなげていってほしいと思います。

 

さて、試合に関していうとやはり3バック慣れしていないというのが、もろに出た試合になりました。

これは仕方がない。

では、何が問題であったのか。

 

試合を通して言うと、やはり3バックのカギになるのはウィングバックで、より高い位置を取らねば5バックになってしまって、守備的なフォーメーションになってしまう。

今日の相手は実力差がかなりあったので、前半の最初から相手はずるずるとブロックを下げたため、自然と日本がボールを保持するようになりました。

ここで大事なのが、引いた相手に対してコートにほぼ全員が入り、サイドはできるだけ高い位置を取ること。

そうなれば、相手のサイドも中央を固められず高い選手に注意を払ってDFが出ていかなければならないため、ゴール前にブロックを作られずらくなります。

 

✕  ✕ ✕  ✕ ✕  ✕

〇  〇  〇  〇  〇

〇 〇

 

極端な話、こうなるのが理想でしたね。普通であればDFは中をプラス1で守るため、そうなればこちらの高い位置に取ったウィングバックに対して相手の3トップのウィングがマークせざるを得なかったはずです。

ところが、日本のウィングバックが高い位置を取れていなかったため、相手は守備に割かれる人が少なくて済むだけでなく、真ん中を固めておけば跳ね返せるというらく~な守備をさせてしまいました。

 

これは長友と酒井のポジショニングが原因で、普段4バックの選手にいきなり3バックで高い位置を取れと言っても適応するのは難しい。

今日に限って言えば相手も前に出てくる回数と精度も低かったので、そうであれば守備力よりも攻撃力の勝る原口と伊藤を入れるのがよろしい。

実際、後半に原口が左で出てきてからは前にポジショニングを取れていたため、相手の右サイドは下がらざるを得なくなりカウンターができなくなりました(もちろん体力的な問題もありましたが)。

 

縦パスが入らなかったのも、ウィングバックが高い位置を取れていないために中のDFが外に引っ張られず、そのため密集していたために出しどころがないといった状況になっていました。今日のボランチは可哀想でしたね。

とはいえ、単純なパスミスは頂けませんが。守田、微妙だったぞ。

 

中島は相変わらず上手かったのですが、5バックでなかなか見方が前に運べず度々下がってもらいに来てしまったために、攻撃のスタート位置が低くペナルティエリアに入っていけませんでした。あれで最後フィニッシュまで持っていけるのは、世界でもメッシのみです。

 

堂安については、期待していただけに残念でした。アジアカップからの成長はなし。

というのも、やっぱり味方との距離があってサポートが遅いとどうしても待つか、後ろに戻すかのどちらかの選択になってしまい、晩年の本田圭佑と同じプレーになってしまっていました。

高いレベルでやっていくには、そういう場面では1人でも仕掛けていける選手でなければならない。特にサイドアタッカーであるならなおさらです。

しかし、堂安の場合はカットインは抜くためでなく逃げるため、そして味方に近づくためで結局パスも逃げのパスで、アジアカップの時よりも一発を狙うスルーパスも無し。もちろん受けてもいなかったのですが、それでも出せそうな場面でチキっていました。

堂安よ、久保くんがもうすぐそこまできているのだぞ。

焦れ。

 

日曜の試合は、Jのオフェンス陣がいよいよメンバー入りしてきます。

恐らく、今日は土日の試合も考慮してメンバーから外していたのだと思います。

久保くんは絶対に出てきますよ。間違いない。

楽しみですね!できれば4バックにして最後勝って欲しいところですが、森保監督は今回の2試合は3バック戦術を選手に植え付けて終わりそうな気が…。