お疲れさまです。
月末ですね。
今月の『TOP POINT』で参考になった本の要約と、その箇所をまとめていきます。
『戦略の要諦』
効果的な戦略は、直面する課題を洗い出し、さらにリソースの制約や競争状況を考慮し、そこに”野心”が加味されるところから生まれる。
多くの企業は「世間の期待に応える」とか、「評判を高める」といったところにリソースを投じる。これでは、「勝てる」ところにフォーカスしたことにはならない。
良い戦略目標は、戦略策定の苦しい作業の結果として導き出されるものだ。目標が先ではない。目標とは、あくまで管理のためのツールである。
『愛される企業』
ステークホルダーに対する愛される行動が、資本主義の企業にとって、最も決定的な競争上の差別化となる
組織の自己実現において、愛される企業が重視しているのは、自身の利益でもステークホルダーの一集団だけの利益でもない。すべてにとっての利益を考慮し、生態系を重視する。
『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』
若者個人の希望に沿ったキャリアパスを用意する限り、その個人の想像する以上の機会や経験は得られないということだ。偶発的な出来事はキャリア形成において大きな役割を果たすことがある。
『「ことば」の戦略』
過去形は、ある特定の時点で何かがその状態にあったことを示唆する。…対照的に、現在形からは一般性(客観性)と持続性が示唆される。
話に注意を払い、理解していても、そのことを示す何らかのシグナルを外に出さなければ、相手には伝わらない。だからこそ、具体的な言い方が大事になってくる。
担当者が会話の最初に感情的なことばをお贈るかい、途中で知的作用のことばに切り替えた場合、顧客はより高い満足を得て、その後、より多くの商品を購入していた。
『歴史としての二十世紀』
総力戦下では、相手が屈服しなければ、戦死者が増え、国内では軍事工業を総動員し、国民が挫けないように士気を鼓舞し続けなければならない。
全社会が戦争遂行のため一致団結した努力を続けると、人間の頭にはだんだん血がのぼっていくことだ。いや逆に、頭に血がのぼるような目的を掲げないと、国民が総力で1つの目標に向かうということはうまくいくはずがない。
国と国との競争も「生存競争」だから、みんな頑張れというものだがい、国民を1つにまとめるのに都合がいい話だ。戦争は、国民間の「適者生存」が行われる究極の「生存競争」ということになる。
『功利主義』
”不完全な形でしか手に入らない幸福でも満足することを学ぶことはできるのであり、そうした幸福が不完全なものであるからといって、そのことにまったく気づかない人々を羨ましいと思うことはないだろう。”
”高貴さによって他人よりも幸福でありうるかどうかは疑わしいかもしれないが、そのような人物の高貴な性格によって、他の人々が幸福になること、世間がそれによって大きな恩恵を受けるということには疑問の余地はない。”
”自分が死んだ後までも自分の愛したものを残しておこうとする人々は、死の直前まで、若くて健康だった頃と同じような溌剌とした関心を人生に対して抱き続けるものである。”
”教育と世論は人間の性格に常に大きな力を及ぼすものであることを考慮して、あらゆる個人の精神のうちにおいて、自分自身の幸福と全体の人々の善とが、切り離しがたい形で強く結びつくようにすることを求める。”