こんはんば。
今日から地元に帰省しているのですが、友人に誘われてフットサル蹴り納めゲーム大会に参加してきました。
この日のゲーム大会は、年末に色々なチームの人で暇な人が集まって、はじめましての人たちとランダムでチームを組む形式でした。
守備の仕方を理解していない少年と出会った
そしてこの日の僕のチームには、唯一の中高生が入っていました。
その少年は冬明けには海外にサッカー留学に行く予定とのことで、なるほど上手いのだろうなと思って共演を楽しみにしていたのも束の間、いざ試合をやってみると確かに足元はそこそこ上手いのですが、いかんせん守備の仕方をきちんと学んできていないようで。
この日のゲーム大会に参加しているメインの層はフットサル道北リーグに所属する選手が多いこともあり、それほどレベルが低いものでもなかったのと、フットサル慣れしている選手と戦うには、やはりそれなりの守備知識が必要だったのであります。
となると、残念ながらその少年は僕たちのチームの守備の穴となってしまい、ひたすらそこから崩されてしまいました。
さすがはそれなりのリーグレベルの選手たち、容赦がねえよ。。()
もし仮に僕も守年と同じように、中高生時代に今日のゲーム大会にポーンと入れられたら間違いなく守備で足を引っ張っただろうなあ。。(苦笑)
はじめましてのおじさんに色々と指摘されるのも嫌だろうなと思ってその少年には何も言いませんでしたが、
「もし仮に指導者として彼に指導できるのであれば、僕はどこを指摘するだろう?」
と考えたので、今回の記事では彼に伝えたかったことを書き残しておこうと思います!
自分も守備で足を引っ張ってしまっているかも、、という自覚がある方は、まずはどんなことから修正すべきかを一緒に考えてみましょう!
サッカーやフットサルで最も大事なことは?
サッカーもフットサルも、地味な守備こそが最も大事なのである。
byまつを
というのも、高いレベルのリーグとサッカーコーチを経験する中でこう思うようになったワタクシまつを。
高校生までのプレイヤー時代は
「とにかく攻めて点を決めれればいいっしょ!オフェンスセンスを磨け!」
と思ってひたむきにドリブルやシュートの練習をしてきた結果、確かにオフェンス力は上りはしたものの、いかんせん守備ができない選手に育ってしまいました。
その結果、大学時代の社会人サッカークラブでは守備ができないことが原因で(と言いつつレベルが高いチームの中だと、僕のオフェンス力より高い人たちがゴロゴロいるのが当たり前)、半年間はひたすら練習試合で怒られ続けた上、試合でもベンチ外の日々でした。(泣)
井の中の蛙大海を知らずとは、まさにこのことやで。。
なぜ守備が大事なの?
では、なぜ守備が最も大事なのでしょうか。
勝敗の観点からみると、究極的な話し、サッカーやフットサルは相手に得点を許さなければ負けることはないからです。
リーグ戦という何十試合もの結果をまとめて順位が決まるものでは、勝ち点が0か1or3かは大きく違います。
それに、どんなに得点をたくさん取れても、それ以上に得点を取られてしまうと絶対に負けてしまいますよね。
”勝つため”には得点ももちろん必要ですが、”負けないため”には失点をしないことが重要です。
なので、まずは負けないために守備の仕方を学ぶことはとても大切なのです。
そしてもちろんサッカーやフットサルというスポーツの性質から見ても、守備が大事な理由があります。
サッカーやフットサルは、基本的に相手のミスを突くスポーツです。
裏を返せば、自分たちのミスを突かれるスポーツでもあるわけです。
どんなに攻撃が上手いチームでも、100%のボール支配率を保持することはできません。絶対にミスは犯してしまうことを前提として、ミスして奪われたボールをどう取り返すかが、攻撃を続けるために必須なんです。
攻撃が上手いチームでも、まずは守備の仕方をチームメンバーが理解して、実践しているからこそ、ボールを失ってもすぐに奪い返して攻撃を続けることができ、そして得点をたくさん入れることができるのです。
さらには、ボールポゼッション率は低いもののカウンターが上手いチームも、守備の仕方をメンバーが理解しているからこそできる戦術と言えます。
カウンターというのは、奪い返した時点から攻撃が始まるのではなく、奪い返す前にいかに自陣に相手を誘い込むかの守備の罠づくりが重要です。
攻撃は守備から始まることを理解しているかどうかは、オフェンスの選手の守備の上手さにも相関してくるでしょう。
守備時に見るべきものは?
ここまでの話でなんとなく守備の大事さを理解できたかと思いますが、では守備って何をすればいいのでしょうか?
今回の記事では守備の仕方の細かな知識は解説しませんが、そもそもの大前提として必要な1つのことを強調しておこうと思います。
ハッキリ言うと、守備の土台にあるのは”見る”ことと言えます。
なので、守備時に”何を見るべき”かについて解説していきますね。
サッカーやフットサルはボールを使う競技であるがゆえに、守備時にはもちろんボールであることは間違ありません。
ただもう一つ忘れてはならないのが、人を見るということです。
サッカーやフットサルはボールをゴールに入れるためには、ボールをゴールまで移動させるわけですが、その過程で必ず人が動くことによって相手の陣形崩し、そこにボールを付随させています。
サッカーやフットサルは言ってしまえば、陣形崩し合戦なんですね。
もちろん、オンザボール時の仕掛けで陣形を崩して、ドリブルシュートで得点を挙げることもありますよね。
ただやはり、得点が一番入りやすい時というのは、相手の陣形を崩すことができた時です。
つまりは、ボールや複数の選手たちが同時に動くことによってです。
ゆえに守備は、
- ボールの場所を把握しつつ、
- 相手選手たちの動きを把握して、
- 相手が仕掛けてくることを予測して止める
という一連の流れをチームで協力できてこそ、相手の攻撃を防ぐことができるのです。
そしてこの一連の流れの大部分を占めるのは、やはり”ボールと相手を見る”ことに他なりません。
もう少し具体的に見るべきものを指定すると、まずは自分のマーク+周囲2名が理想になります。
ここでボールだけに着目してしまうとよほどレベルの低い選手ではない限り、易々とゴールへ直結するプレーができるポジショニングを取られてしまい、そのことにすら気づくことができません。
無論ゴールまで行かずとも、ボールをもらえれば次に良いパスを出せるポジショニングも然りですね。
陣形が崩れる時というのは、
- ボールウォッチャーの選手がマークすべき相手がフリーになった時
- マークすべき選手の受け渡しが遅れノーマークの選手ができる時
のいづれかのほぼ2択です。
あとは、ドリブルにより相手を引きつけることで、ノーマークを作り出すこともありますが、この方法はドリブルの能力の高さが求められるので、この手法をできる選手はごく少数です。
ボールウォッチャーにならないようにするためには、日頃のトレーニングで首を振る癖を付けることが必要です。
そして、ボールではなく自分のマークを徹底して見ることです。
あとは周囲からの指示を聞く余裕を持てるようになることも、ボールウォッチャーを防ぐ対策の一つになります。
ボールを持っている場面だとそれは難しいが、ボールを持っていないのであればそれはできなくてはならなりません。
”見ること”ができるようになると、次は味方選手に指示が出せるようになりたいところ。
指示を出すには誰が誰につくべきかを把握していなければならないので、より全体を見やすい後ろの選手がするべきではあります。
が、どのポジションであっても守備は大事なので、前後に関係なく支持が出せるようになるのが理想ですよね。
これが中盤より前の選手ができるのであれば、その選手はもう完全にボールウォッチャーから脱却できたと言っても良いでしょう。
戦犯になりたくなければ、
- とにかく守備で人を見ること
- その次にスペースや他人のマークも把握すること
- そしたら君は他人にも指示が出せるようになること
そうなって初めて、守備の基本が身に付いている選手と認識されるでしょう。
攻撃時に見るべきものは?
ではせっかくなので、逆に攻撃時に見るべきものを解説しておきたいと思います。
なぜなら、サッカーやフットサルは攻守が表裏一体のスポーツであり、守備でボールを奪い返したとなると、攻撃しなければならないからです。
好き好んで、相手エリアに攻め込まずに自陣でボールを回して試合終了のホイッスルを待つチームなどいませんよね?
サッカーは攻撃時において、相手の守備陣形を崩すことでゴールを産み出すことができます。
サッカーやフットサルはコートに必ず空きがある。つまりスペースだ。そこに人が入ることによって、相手チームは誰がその人をマークしなければならないか瞬時に決定しなければならない。
そのアクションを重ね続けることで、徐々にマークのズレが生じて、最後マークが空いた人にパスを渡すことができればノーマークでシュートを打つことができる。ノーマークであれば、決定率は自ずと上がる。
僕が少年の指導者だったとしたら伝えたかったこと
ここまでウダウダと守備の大事さを述べてきましたが、僕が少年に伝えたかったことは一つです。
守備は攻撃をするための土台だからこそ、若いうちから守備の大事さを理解して、守備の仕方を学んでおくことは大事なんだよ。
特に上のリーグに行けば行くほど、守備の仕方を理解していない選手を狙って攻撃してくるので、”守備ができないこと”は自らをレギュラーから遠ざけることになる。
若いうちから守備の仕方を理解していると、攻撃的なポジションだけでなく守備的なポジションにも応用ができてプレーエリアやプレーの幅が広がるし、自ずとチャンスも広がる。
自分の可能性を広げるためには、苦手なことにもチャレンジしてみると良いかもね!
実は、僕が去年サッカーコーチを務めていたサッカー部では、飛びぬけたセンスを持っていてカテゴリーを飛び級する選手以外は、1~2年生のうちは色々なポジションを経験させます。
それはもちろん適性を探すという意味が大きかったものの、オフェンスの選手は守備を、ディフェンスの選手は攻撃を経験することで、プレーの幅や相手の嫌がることを肌で感じる体験をさせていたのです。
そういう経験をした選手たちは、殻を破って一回りも二回りも成長していたように思います。
本能だけでなく、本質的な理解を深めてサッカーやフットサルに打ち込むことで、より早く成長できるかもしれませんね。
少年よ、大志を抱け!