気づけば今年度もあと少し、ほんでもって明日は卒業式。
いつものごとく、明日のスピーチ原稿を残しておきやす。
3年生には今後の人生をどう過ごしてほしいか、熱く語ってくるぜ。
3年生の皆さん、保護者の皆様、この度はご卒業おめでとうございます。
姫路でのこの1年、みなさん本当によく頑張りましたね。
特にメンターとして関わった4名は、その頑張りを間近で見ることができて僕自身も大いに刺激を受けました。
目標をしっかりと持って、それに向かってやるべきことをコツコツとやって、自分の進路を勝ち取ったね。
週1生にはLHRで話しましたが、やりたいことのためにはやりたくないことをたくさんやらなければなりません。
そのことから逃げなかったからこそ、得られた結果だと思います。
本当に、おめでとう。
ここで一つ、みなさんに聞きたいことがあります。
みなさんが手に入れた進路は、みなさんが一人で、自分だけの力で手に入れたものでしょうか?
違いますよね。
色々な人の支えがあって、みなさんは希望する進路を手に入れたと思います。
家族や友人、職員、志望先の学校や会社の方たちなど、みなさんのためにサポートしてくれた人がたくさんいたはずです。
どうかそのことを決して忘れないでください。
人は、自分一人の力で生きているのではないのです。
常に誰かに支えられ、そして時には誰かを自然と支えていることもあります。
赤ちゃんとして生まれてから高校生までは、みなさんのために色々な人が動いてくれまたと思います。
ただそれは、まだみなさんが「子ども」だったからです。
これからはみなさんのために、常に誰かが近く見守ってくれいて、つまずいた時にすぐにサポートしてくれることは少ないです。
「大人になる」というのは、自分で自分を管理するということなのです。
自分で調べて、自分で行動していかなければなりません。
とはいえ、全てが自分一人で上手くいくなんてことはありません。
絶対に困難な壁にぶち当たることがあります。
そんな時に、みなさんはどうしたら良いでしょうか?
それは、迷わず周りの人に助けを求めてください。
助けを求めて良いんです。決して悪いことではありません。
ですが大事なのは、助けてもらったらしっかりとお礼を言うこと、そして助けてくれた恩を絶対に忘れないことです。
僕も、これまでたくさんの人に支えられて、今ここに立ってみなさんにこのようなことを偉そうに喋っています。
もう一つ、大人になるということは、自分のために周りに動いてもらうのではなく、周りのために自分が動くことだと僕は思います。
これまで、みなさんの周りの人たちがそうしてくれたように、いよいよこれからはみなさんがそうする立場になってきます。
仕事もそうです。自分のために働くのではありません。人の役に立つことで、その代価としてお金をもらうのです。
実はですね、モチベーションっていうのは、自分のためではなく、例えば家族や友人、近所の人、バイト先の人、目の前の困っている人など、誰かのために何かをするときの方が大きくなります。
僕は恩返しよりも、「恩送り」という言葉が大好きです。
恩送りとは、受けた恩をその人に返すのではなく、別の人に送ることを言います。
これまで、みなさんはたくさんの恩を受けてきたことでしょう。それを恩返しすることも大事ですが、みなさんがこれからたくさんの人に恩を送ってください。
家族や周りの大人がそうしてくれたように、そしてみなさんの恩を受けた人たちが、次の恩を送れるように。
そうやって、社会は回っています。
みなさんも社会に出る者の役目を果たせる、「”立派な”大人」になってください。
感謝と思い遣りの心を持って、広い広い社会で色々な人と心で繋がりながら、今後も実りある人生を歩んでください。
みなさんの将来が、素晴らしいものになることを心より祈っております。
改めまして、ご卒業おめでとうございます。
泣くというよりも、僕のキャラもあってかクスッと笑い満載のスピーチになりました。笑
3年生は人生の次なるステージへ。そして僕も一つ上の、責任が伴う役職へ。
新しいチャレンジに思いを馳せようぞ〜。