この原稿を読むことはないし、完全な自己満足ですが、広島と姫路の生徒たちに話したいことを書き残しておこうと思います。


皆さん、この度は卒業おめでとう。

皆さんにとってこの1年がどんなものだったか詳しく聞くことはできないけれど、やり切った顔をしてこの卒業式の日を迎えていることでしょう。

この3年間、よく頑張った。

そんな皆さんに、一つ質問です。

人生とは、何でしょうかね?

色々な答えがあるかと思いますが、僕は

「人生とは経験そのものであり、その経験に価値をつけること」

なのだと考えています。

人生は”時間”と言い換えることもできますが、人生という時間の中で自分がどんな経験をしたか、で僕らの人生の価値が決まるのではないかと思います。

皆さんはここで、3年間という時間で、様々な経験をしてきました。

楽しいこと、悔しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、たくさんの経験があったことでしょう。

それら1つ1つは貴重な経験で、その時間は価値のあるものなのです。

ただ、その最中は意外とその価値には気付かなくて、価値に気づくことができるのは少し後だったりします。

だから僕は、必ず自分の経験を振り返ることも必要だと思っています。

経験を積むこと、そして振り返ること。

そうすることでその経験の価値を見つけることができ、その価値ある経験が積み重なっていくことが、自分自身の人生の価値や生きる意味そのものになっていきます。

だから僕は、いつもみなさんに言ってきたのです。

「毎日を大切に生きてください」

と。

毎日とは、時間そのものだから。

毎日とは、経験そのものだから。

毎日とは、人生そのものだから。

だからこそ僕は人生を、時間を、経験を、毎日を僕は大事にしてほしいです。

みなさんの人生は、経験の集合体なんです。

その経験は、必ず価値のあるものなのです。

みなさんそれぞれの経験が違うから、みなさんそれぞれの人生が眩く輝いているのです。

だからみなさん、これからも恐れずたくさんの経験をしてください。

経験を愛し、自分の人生も愛してください。

それが善く生きる秘訣です。

みんさんのこれからの人生が、素晴らしい経験で埋め尽くされることを心から祈っています。

ありがとう。

君たちと過ごした経験を、時間を僕は忘れることはないだろう。


改めて、僕はもう教育者ではなくなった。

生徒たちへ何かを伝えることができる立場ではなくなった。

部外者として参加するのは寂しくもあり、でも自分で決めた道。

僕は今日、本当の意味で教育者を卒業したんだ。

読書で線引いたとこ


まつを

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