最近は週末の天気が良いおかげで、気分アゲアゲで練習に向かえております。
北海道はまださすがに2月は雪解けには程遠く、来月いっぱいまでは体育館で練習することになります。
そんな中、いつもお邪魔させてもらっているチームの練習では新シーズンに向けて、体育館であるにも関わらずフットサルボールではなくサッカーボールの使用を始めました。
体育館でサッカーボールを使用するのはですね、僕自身は高校生以来になります。
体育館のようなコートでサッカーボールを扱うのって意外と難しくて、思ったようなプレーがしづらいんですよね。
「なんでこんなに浮くねん!」
と、思わずツッコみたくなることばかりです。
とはいえ、逆にそのプレーのしづらさが良い負荷になります。
今回の記事ではですね、サッカープレイヤーが体育館でサッカーボールを使うメリットを紹介していきます。
積雪地帯でのオフシーズンに、身体を鈍らせないように体育館でトレーニングをしているチーム向けの内容ですので、乞うご期待!
体育館でサッカーボールを使用するとどうなるの?
メリットを挙げる前に、まずはサッカーボールを体育館で使うと、どのような現象が起きるのかを確認しておきましょう!
フットサルボールとサッカーボールを比較すると、その違いがわかりやすそうですね。
- サッカーボール :大きくて軽いため、よく跳ねる
- フットサルボール:小さくて重いため、全く跳ねない
フットサルボールは、ゴロでショートパスを出そうとする時、多少雑な蹴り方であってもさほど浮かずにゴロに近い高さになります。
もちろん多少は浮いてしまいますが、それほど気にはならない具合ですね。
一方で、サッカーボールはフットサルボールに比べて大きい割に軽いため、ボールがよく跳ねます。特に体育館のように摩擦の少ない場所では、その特徴は顕著ですよね。
また、体育館でショートパスを出そうとすると、少しでも蹴り方が悪いとすぐに浮いてしまいます。
体育館でサッカーボールを使用すると、
- 跳ねるのでトラップしづらい
- 跳ねるのでショートパスが浮きやすい
という以上の2点が、主に注意すべき点なのかなと個人的には思います。
ビタ止めトラップの練習になる
よく跳ねるということは、当たり前ですが跳ねさせなければいいわけですね。
なのでバウンドをさせずに、一発でトラップを足元にキメる必要があります。
浮き球をトラップする際におすすめなのが、
- 足裏でのビタ止め
- インステップで完全吸収
の2種類ですね。
もちろんインサイドやアウトサイドでのトラップも良いのですが、体育館は外とは異なりコートが狭いです。ということはつまり、相手DFとの距離が近いわけです。
インサイドやアウトサイドを使用すると、相当上手い技術を持っていなければ、強くボールを出し過ぎて相手DFに渡ってしまったり、バウンド止め方浅くてバウンドしてしまい、相手DFとワチャワチャしちゃったりする可能が出てきます。
それを防ぐためには、ボールの上から被せるようにトラップするのがベストなのですが、とはいえこの2つのトラップは、一旦自分の中心の真下からボールを少し外に出してしまうんですね。
そうなると相手DFに突かれるリスクが上がります。
常に自分の中心の真下にボールを置けるトラップは、やはり先ほど紹介した2種類になります。
自分の中心の真下にボールを置けるということは、次のタッチをどちらの足でも触れますし、相手DFの突っつきもダブルタッチで華麗に交わすことができます。
ドリブルはもちろんですし、パスだって出せますよね。
一旦身体から離れてしまうとボールを見なければなりませんが、自分の真下に置いておけば相手DFを見る余裕さえ出てきます。
まあどのトラップを使うかは個人の自由ですし、インサイドやアウトサイドを使っても取られない選手がいるので、一概に僕のおすすめの2種に執着する必要はありません。
とはいえ、僕は体育館でサッカーボールを使用する時は、このトラップを意識するようにしています。
これはもちろん外でも活きる技術で、当たり前ですが常に自分の中心の真下にボールを置く癖が身に付いて、相手DFにボールを晒すことが減るので自然とロストも少なくなります。
ショートパスの技術特訓になる
これも単純ですが、浮かないようなショートパス技術を身に付ける練習にもなります。
少しでも気を抜いてしまうとすぐに浮いてしまうので、常にボールの中心から少し上部を叩くように、とはいえ上過ぎるとボテボテで浮いてしまいます。
また、パスの時の姿勢も気をつけるようになります。
というのも、やはりキックというのは上半身が後傾姿勢になってしまうと浮いてしまいます。
なので浮かないようにパスを出そうとすると、自然と上半身を前傾姿勢にするよう意識します。まったく浮かないとは言いませんが、浮きづらくはなるでしょう。
自分の足元からボールを離してしまうと、どうしても足を伸ばして後傾姿勢になってしまうので、やはり先ほどのトラップの技術と合わせて、常に自分の中心の真下にボールを置いて、パスを出す時は前傾姿勢を保てるようにしたいですね。
どんなコート環境にも対応できる選手が”上手い”
こういった一見大した気にしなくてもよさそうなことを意識するだけで、体育館でサッカーボールを使う練習に得るものがたくさんあります。
トラップの技術とショートパスの技術はそれぞれ分断されているのではなく、お互いに相関関係があると見れます。
練習メニューに対してもそうですが、どれか一つのメニューや技術だけを独立して練習したり、考えたりするのではなく、いくつかを組み合わせて繋がりを考えたり、その意識を持って練習に取り組めるだけで練習の質が良くなります。
そして、どんなコートにでも即座に対応し、自分の培ってきた技術のどこをどう生かすべきかをプレーで表現できる選手が、やはり”上手い”選手と言えます。
そのレベルに行くためには、例えば場所に関してであれば人工芝のコートでずーっと練習するのではなく、たまにはクレーのコートで練習するとかね。
いろいろとHowの部分を工夫して取り組むと、色々な技術を身につけることができそうですね。
ぜひ意識して、練習してみましょう!
