こんにちは。 2021年も気づけばあと数日で終わり。あっという間でした。
今年の日本サッカーは
- 東京オリンピックでの無念の4位
- カタールW杯アジア最終予選の苦戦
- 冨安選手がアーセナルで大活躍
などなど、様々なニュースがありましたね! 来年はいよいよワールドカップがあるわけですが、まだまだ安心できない状況が続いています。
そんなな中、我らが日本代表のエースNo.10を背負う男、タキこと南野拓実選手が先日のカラバオ杯で劇的な活躍を見せました。
南野選手の現状については、ファンの中で様々な意見がありますよね。
中でも特に多い意見が、リバプールに所属し続けていても試合に出るチャンスがないので、早く他チームへ移籍すべきだというものです。
「南野をリバプールへ戻すべきか」 英地元ファン投票結果を発表…2万件の回答内容は?
日本のファンにとっても、日本代表のストライカーがクラブで冷遇され続ける姿を見ているのは心苦しいものです。 それにリバプールでなければもっとたくさん試合に出て、ゴールを決める姿を見ることができるかもしれません。 そんな姿を想像してしまうと、つい南野選手に移籍を勧めたくなってしまうものです。
とはいえ、南野選手は多くのファンが言うように、本当にリバプールから別のチームへ移籍すべきなのでしょうか?
私自身、プレイヤーとして自分の身の丈に合わない強豪チームに所属したことがあるのですが、個人的には移籍すべきではないと思っています。 もちろん、私の立場と南野選手の立場は雲泥の差ではありますが、今回の記事ではそう考える理由を、自分の経験と照らし合わせながら考えていきたいと思います。
現在、もし南野選手と同じような状況に置かれている選手はぜひ一緒に考えてみてほしいです!
強豪チームから出場機会を求めて他チームに移籍すべきか?
最初に極論を述べてしまうと、強豪チームに所属していてもなかなか出場機会に恵まれない選手が移籍すべきかどうかは、人によります。 えー、元も子もないこと言うなよってね。(笑)
まあでもね、全員が全員に当てはまる選択というものはこの世にありません。 ですが「人による」とはいえ、どういった場合にどういう選択を取るべきかについては、いくつかの観点を取り上げてこの後に説明していくこととしましょう。
残留か移籍かを考える際の4つの観点
では、強豪チームで出場機会をえられない場合、どういった観点で他チームへの移籍を考えるべきかを細かく見ていきましょう。
大きく4つの観点があるかと思いますが、とはいえこれらの観点は全て密接に繋がっていますので、別個ではなくまとめて考えてもらえればと思います。
監督との相性
まずは監督との相性が重要ですね。 選手として尊敬することができ、監督も自分に対して敬意を持ってくれていることが分かるのであれば、それは相性も良いに違いありません。
試合への出場機会をなかなか与えられずとも、頻繁にコミュニケーションを取ってくれる監督であれば、信頼することができます。
仕事でも何でもそうですが、コミュニケーションを避ける上司とは意思疎通が難しく、そのような状況で良い仕事をするのは難しいでしょう。
チームメイトとの信頼関係
上司との関係性だけでなく、同僚との関係性にも目を向けなければなりません。 そういう意味で言うと、同僚ともコミュニケーションがしっかりと取れていて、信頼関係を築けているかは重要です。
ここがあれば、試合に出れずとも、お前なら絶対にチャンスが来たらやれると声をかけて励ましてくれることでしょう。
チームへの愛着度
上記の2点が保たれていると、自然とチームへの愛着が高くなるはずです。 チームへの愛着度が大きいと、やはりチームへ貢献したいという想いが湧きます。 チームへの貢献を望まないのであれば、そのチームに長居をしたところで良い結果を生むことは無いでしょう。すぐに移籍すべきです。
選手の性格
ここまでの3点に加えて、最後に重要なのが選手としての性格です。
自分のスキルに圧倒的な自信を持っている選手でプライドが高いのであれば、控えに甘んじている自分の状況を受け入れることができず不貞腐れます。
もちろんプロフェッショナルである以上は、その状況を甘んじて受け入れてはいけないのですが、とはいえまずは現状を正しく認識できなければなりません。
自分には何が足りなくて、レギュラーの選手にはどんなストロングポイントがあって、自分はチームに貢献できていないのかを正しく認識できずに、出場機会を得られない原因を監督やチームメイトに求めてしまうようなのであれば、自分が周りのチームメイトより上に立てるチームへ移るしかありません。 なぜならその状況下でなければ、自分のプライドを保つことができず、高いパフォーマンスを出すことができないからです。
では逆に留まるべきなのは、そこで成長しようと言う強い意志のある選手です。今の自分の実力を棚に上げて物事を考えるのではなく、自分の伸ばせるところを探そうとする意識の選手です。
簡単な言葉で言えば、勤勉で真面目な選手であるなら、留まるべきです。
南野選手がスタメンを取るための具体的な対策
この動画をザックリとまとめると、こんな感じです。
南野選手が使われない理由
- 空中戦の弱さ
- 局面ごとの守備判断の曖昧さ
- 南野選手の攻撃面での貢献をスタメン選手はもっとハイレベルにこなせる
などなど、南野選手を起用することで守備のバランスが崩れてしまうことが危惧されるんですね。
南野選手が使われるためには
- デュエルの勝率を高める
- 他の控え選手よりも得点に繋がるプレーに関与する
- 2のために、自分が得意なエリアをわざと空けておくポジショニングを磨く
”自分”を信じ続けることができるか?
4つの観点で移籍をすべきかどうかを考えるのが良さそうだと、私個人は思います。
が、さらにもう一つ大事なことがあります。それは、自分のことを自分が信じれるかどうかです。
いくらチームへの愛着が高く、貢献したい想いがあり、真面目な性格をしていたとしても、そのチームでの自分の活躍を信じることができなければ、成果を残すことはできません。
いざチャンスを与えられた時に怖気ずいてしまうと、心配のあまり安直なプレーに留まることはもちろん、試合中にもミスをする可能性も高くなります。
そんな姿を見せてしまうと監督やチームメイトはどんなに自分をフィールドの外では信頼してくれても、肝心のフィールド内では信頼してくれなくなってしまいます。そうなると、せっかくのチャンスを不意にしてしまうのは明白です。
ではどうすれば自分を信じることができるのかと言うと、それは日々自分が納得のいく努力を続けることができるかどうかです。
練習への納得感が自信となり、試合でのパフォーマンスに繋がるのです。
南野選手も、ファンや評論家から色々言われ続けている中でも、恐らく自分を信じ続けていたからこそ結果を残すことができたのでしょう。
過去の負けん気なシーンを見ても、彼が外野の雑音に押し潰される選手でないことはよくわかります。
ファンはただ、選手を信じて応援すればイイんです。選手自身は、自分のできることを最大限やり切ってるからこそ、プロフェッショナルなプレイヤーであり続けることができているのですからね。
私も強豪チームに移籍した時は、人生で初めて半年間も実力が足りずにベンチ外に回るという経験をしました。
自分を棚に上げるつもりはありませんが、最終的には、たまにスタメンで毎試合出場機会を与えられるようになれたのも、苦手なディフェンスを改善して、そのリーグにドリブルが適応できるよう自主練をしたからだったと思います。
そして練習試合ではよく怒られ、ベンチ外なのにいつも試合に来て、審判をして帰る自分にいつも声をかけてくれた先輩たちがいたことで自分を信じて頑張ることができました。
それまでは得点でチームに貢献してきた自分が、まさか相手のサイドのキーマンを潰すディフェンスで評価されるようになるとは夢にも思いませんでした。
やはり最後は、自分がどうしたいか、そして自分は今どうすべきかを見つめることに答えがあるのでしょう。
それを続けている南野選手には、きっとサッカーの神様が微笑んだに違いありません。
頑張れタキ!
後半戦の活躍も期待してるぞー!