こんにちは。
皆さん、昨日のウクライナ戦見ましたか?残念過ぎる…。
メンバーを固定してこなかったツケがここにきて回ってきたようですね。選手全員が頑張ってはいるんですが、それはチームとしてでなく個々になってしまっていましたね。
では、今回の試合の振り返りをしていきましょう。
選手評価点
スタメン
- 川島 5.0
- 槙野 5.5
- 植田 5.0
- 長友 6.0
- 酒井 4.5
- 長谷部 4.5
- 山口 4.5
- 柴崎 5.5
- 原口 6.0
- 本田 5.5
- 杉本 4.5
交代メンバー
- 小林 5.5
- 久保 5.0
- 中島 6.0
- 三竿 5.0
- 宇佐美 5.0
この3選手が、僕の中で印象的なプレーをしていた選手です。
試合感想
右サイドが壊滅
前半立ち上がりにいきなり左サイドを崩されて試合がスタートしてしまいました。
ここで、ウクライナ代表の10番コノプリャンカに、「日本の右サイドはいけるぞ」というポジティブな気持ちが生まれたことは言うまでもありませんよね。
事実、この試合を通してウクライナのチャンスは左サイドから作られていました。
ある意味この最初のプレーで本田に危機感が生まれ、酒井のケアに度々入っていました。しかしその結果、本田の体力を著しく消耗させてしまい、当初の予定であった右サイドで組み立てて左サイドでフィニッシュするという形を、前半早々の原口がシュートミスしてしまった1度しか実行することができませんでした。
ここの点でいえば、やはり酒井宏樹の存在の大きさを思い知らされる結果となりました。内田が怪我で離脱した後、最初は苦労していましたが、所属クラブもステップアップし急成長を遂げました。
その酒井の代役は、今回の欧州遠征では見つけることができなかったというのが結果ですね。あと1度しか試す機会はないので、もう酒井が怪我しないことに賭けるしかないと思いますが…。
この試合は本田のタメ作りに期待していたのですが、酒井が集中して狙われることで出てくるボールが厳しく、本田は思うように前を向ける状況を作らせてもらえませんでした。
原因は、酒井高徳の実力不足でしょう。僕は前回ワールドカップの後も期待して成長を見てきましたが、ここにきて劣化してきているというのが正直なところです。2015年のブラジル戦の方が、堂々と相手のプレッシャーに臆することなくプレーできていたので、やはりクラブでの連敗で自分に自信を失っているように見えます。勝ち癖メンタルも重要なんだな、と思わされますね。
原口・長友はまずまず
一方逆サイドでは、相手を抑え込めてはいたもののマルロスのドリブルに長友は苦しめられていました。縦への決定的な突破を1本許してしまい、FWに絶好のパスを通されてあわや1点ものもありましたが、基本はドリブルを横へ流すか、あるいはクロスブロックで止めることができていたので、自分のタスクはしっかりとこなせていた印象です。
原口に関しては、長友がマルロスに苦しめられていたせいで、いざボールを持って駆け上がった時のSBのフォローが少なくロストも目立ちはしましたが、「前に運ぼう、相手を抜いてやろう」という気持ちを前面に押し出したドリブルを仕掛けていたので、相手DFの一番の脅威になっていました。この試合でも、ファールを受ける数が多かったのがその証拠です。
ただ1つ言うとすれば、DFの時にボールに食いつき過ぎて、ワンツーなどで崩される場面が多かったことです。ただこれについては、急増のメンバーとのコミュニケーション不足と中身の定まっていない戦術が原因でもあるので、仕方のないことではあります。本戦では、原口レベルならしっかりと合わせてくることができると僕は考えています。
経験豊富なダブルボランチが…
さて、酒井と同様にこの試合で酷かったのが、山口と長谷部のダブルボランチです。長谷部はとにかくパスミスを連発してしまい、山口は何度も相手のボールホルダーに上手いように釣られてしまっていました。
今回で分かったのは、もうこの2人ではFIFAランク上位の国とは渡り合えないということです。長谷部はやはり、前の試合の疲れが残っているように見えましたし、山口はそもそも強豪相手だとパス精度の低さが如実に出てしまっています。
やはり2010年、2014年と日本のボランチ・センターハーフの特徴は、確実にボールをつなぐ正確性でした。阿部、遠藤、長谷部のパスセンスと比べると、やはり山口のパスセンスは劣っているのが正直なところです。
本番は、長谷部と大島を万全な状態で配置できればなんとか…というのが僕の考えです。あと候補として挙げるとすれば、小林祐希ですね。
完全に忘れられていますが、僕はずっと彼を評価していますし、なんせ球離れが抜群に良いです。オランダでほぼ全試合に出ており、確実にレベルアップしているのにもかかわらず召集されないところを見ると、やはりハリルはボランチにも速さを求めていることがわかります。
小林は遠藤と似ていて、スピードはないけれど「間」を作ることができます。また、間を作るだけでなく「作った間」を自分自身で生かすこともできる点でいえば、遠藤にはない魅力かもしれません。つまり、機会を伺ってバイタルエリアまで侵入していけるということです。
その他
その他、川島に関しては仕方のない失点であるので特に問題点はなし。むしろ中村の台頭で引き締まったのか、安定したプレーを見せていました。
植田はパスミスが多い。ボランチのサポートの位置が悪いとはいえ、もう少し改善しなければスタメン定着は程遠い。
柴崎と杉本は、ほとんど守備に追われていてボールに関与できる機会が少なかったのでなんとも…。ただ杉本は入った時に収められないと、大迫の壁を破るのは難しいですね。柴崎は光るものはあったが、ノーファールでボールを奪えなければ、結局のところマイボールにできないことを意識しなければならないと思います。
中島は当確、小林もアリでは?
中島はこの2試合で、一番結果を残したプレイヤーといえるでしょう。前へ向かう姿勢とそれを成功させる実力、チャンスをものにする力、文句なしです。
また今日の試合でいえば、小林はCFで良いプレーができていたと思います。得点には結び付きませんでしたが、中島や久保へのワンタッチでの落としや、最後久保がボレーでゴール前に折り返すことができなかったシーンも中に詰めていたのは小林でした。
運動量も豊富で守備にも貢献出来、サイドに流れてキープができるので大迫の控えには良いと思います。僕としては、これは良い収穫になったのではないかと思います。
三竿はまだこれからですね、期待して成長を見守りましょう。パスミスやスピードで置き去りにされるシーンなどはありましたが、2試合で空中戦の強さを見せてくれました。これはこれまでのボランチにはない特徴なので、伸ばしていってほしいですね。
残るチャンスはあと1試合
まずは主力メンバーの怪我からの復帰、そして怪我無くシーズンを終えることですね。
また、今回の遠征で呼ばれていない武藤や岡崎、乾といった選手も、もう一度召集するか考え直さなくてはならないと思います。
たぶんハリル監督はしないだろうけど…。
次のガーナ戦はDFの意識統一をしっかりして、本戦で頑張れニッポン!