【日本代表】vsキルギス戦分析―北川のプレーには若かりし頃の香川と似たセンスがある

こんばんは。

今日はB・Cがオフで、トップが体育館で軽めに動いて終わりました。

特筆すべきことはなかったので、たまには違う記事も更新しようと思います。

今日の話題は日本代表。先ほど終わったキルギスとの試合の分析をします。

ちなみに先週のベネズエラ戦ですが、試合日を間違えてしまい見逃してしまいました…。(笑)

 

結果

  • 前半 2-0
  • 後半 2-0

 

フォーメーション

北川 杉本

原口 守田 三竿 伊藤

山中 槙野 三浦 室屋

権田

 

前半 2-0

前半早々のゴールで驚いたのは、ハリルホジッチ監督が目指していた攻撃をできていたこと。

CBがむやみにクリアせずにボランチにきちんとつけて、室屋に落としたボールを北川に縦につけてと、横に無駄なパスをせずに前に進めたことで、相手の戻りよりも早くFWまでパスをつなぐことができました。そして、山中のロングランからのコースを狙った鋭いシュートはお見事!

まさか日本代表がお手本のようなカウンターを決めるようになるとは…。相手は格下のキルギスですが、チームの攻撃バリエーションにプラスになる形でしたね。

 

また、右サイドの伊藤・室屋のコンビが少しずつ様になってきましたね。確か今日で2試合目?だと思いますが、室屋はむやみに伊藤のドリブルコースを消さないよう気を遣いつつ、伊藤が詰まった時はタイミングの良いオーバーラップでサポートできていました。

2人で敵陣深く、先日説明したTゾーンからのクロスができていたので、得点が入る予兆が見えました。

Tゾーンへの侵入は左サイドも同様で、中に切れ込んだ原口の後ろを回って山中が再三のオーバーラップし、クロスを配給できていました。

チャンスを作れていただけに、中の入り方と決定力には課題が残りますね。

 

初コンビのボランチ2枚は、前半を通して上手く試合をコントロールできていました。

特に三竿は、ボール奪取能力の高さを今日も見せていました。ここで奪ったボールを確実につなぐことができていたので、相手に攻める時間をほとんど与えませんでした。

 

幸先よく先制ができて良い流れで終わることができましたが、残念ながら、相手のGKのレベルが低すぎる。

まず1点目ですが、手を伸ばせば届くはず。そもそもあの角度からのシュートは、ニアを切って準備しておけば、ファーに来ることはわかるはずで反応しやすい状況にできる。また、横っ飛びで触らないのは論外。外れてるかも、と思っても飛んだら絶対に伸ばして触らなければならない。

2点目も川島ったプレーで、しかも川島よりも断然簡単なボールでした。あのボールをキャッチし行くのは無謀で、外にはじき出すことを第一に考えなければならない。そもそも壁の数がおかしい。3枚しかいなければ、キッカーは難しさを全く感じず落ち着いて蹴れてしまう。相手に多少なりともプレッシャーを与える意味でも、4人か5人は必要。

厳しい言い方ですが、相手のGKが試合を壊している感があった前半でした。

 

後半 2-0

後半は何と言っても、前線の大迫と愉快な仲間の4人衆が出てきて、一気にリズムが変わりました。彼らが揃った30分と、それまでの60分のチャンス数が同じくらいだったような気がします。

試合を経るごとに連携が高まっていますし、何よりお互いのことをよく見ていますね。ポジションチェンジも流動的でなおかつ被ることがないので、パスもよく回るしスペースに人がタイミングよく飛び出てこれる。

文句なしですね。

 

 

評価

杉本も頑張ってはいたが、やはり収まりが悪い。トラップはずれてしまっているし、相手をしっかり背負い切れていないのでファールされてプレーが切れてしまい、せっかくリズム良くパスが回せていた流れが止まってしまうシーンがありました。

もう次はないかな。

 

北川は、恐らく大化けするでしょう。というのも、パスの受け方が上手い。若かりし頃の香川真司のような受け方ができています。密集した相手選手の間で顔を出してボールを引き出すことができているので、3点目のように周りが見えていればフリックパスもでき、あるいは前が空いていればターンでゴールに向かおうとする。清水で13得点できていることを考えると、より質の高いチームで今日のようなボールを配給してもらえれば、急成長すること間違いなし。順調に成長すれば、香川のような選手になれるはず。まだボールを受けてから考えたりしてしまうシーンがありましたが、ピンポイントロングパスなど随所に能力の高さを発揮していたので、今後が楽しみですね。

 

守田は初めて見ましたが、僕としてはサプライズでした。やっぱり受け方が川崎にいるだけあって中村憲剛や大島僚太にそっくりですね。常に全体視野を確保できるようなトラップを意識していたのが好印象でした。縦パスも何本もいいのを通していたので、川崎イズムをしっかりと身につけていますね。これで去年まで大学生とは驚き…。川崎でこのまま順調に成長していければ、代表でも欠かせない存在になってくれそう。

 

山中は守備に関しては、代表の中では寄せの遅さが目立っていました。やはり相手に前を向かせてドリブルさせてしまうのは、SBとしては良くない。特に、今日のような相手にはなおさら。そういう意味では室屋は上々の出来だったのではないでしょうか?

ただ、攻撃に関してはオーバーラップ、クロス共に良いモノを持っており、何度もチャンスを作れていたので素晴らしい。守備力が付けば、左サイドバックの1番手候補に入ってくる可能性もあります。

伊藤はやっぱり僕的には途中からの投入で、サイドで疲労が出てきた相手に対してスピードをいかんなく発揮させるのがいいと思います。不動の4人とも融合できる連携力があればいいのですが、まだまだそのレベルには程遠いので、まずは途中交代からドリブルで単独突破を仕掛けることのできる良さを発揮させるべし。

 

なんにせよ、今年最後の代表戦を勝利で締めくくり、森保ジャパンになって無敗を維持できているのは凄い。それに無失点の試合が多いのも、DFからきちんと整えることができている証拠。日本人で、世界と戦える監督が出てきましたね!

来年のアジアカップが楽しみですなあ~。