こんばんは。久々の更新となります。
新年が明けて半月も経ってしまったので、新年の挨拶は省略で。
年末年始自分は何をしていたかというと、全国高校サッカー選手権で東京に行っておりました。
ここまで言うと、だいたい自分がこの1年どこでコーチをしていたかお分かりかと思います。
もちろん自分はトップチームではなく、メンバー外のB・Cチームと共に行動し、毎日関東の高校と練習試合を行っていました。
自分はもちろんCチーム担当。
練習試合をした相手は、
- 高島高校
- 清明高校
- 香川西高校
1日目と3日目は高島と清明と対戦。
結果から言うと、両日とも1分1敗。
2日目は香川西と、CをA・Bに分けて2試合行いましたが2敗。
本州で自分が受け持った試合は、一度も勝利できずに帰ってきました。
3日間を通して、メンバー外の3年生と1年生の連携が全く取れていなかったのが1つ、そして自分が「絶対に試合に勝ってやる!」という熱意が足りていなかったのが1つの計2つが原因かなと思います。
1つ目に関しては、Cチームが北海道に残っていた際に改善に取り組みましたが、上手くなりたいと思い真剣に取り組む1年生と、メンバー外となり高校最後の大会が終わりすっかり熱が冷めてしまった3年生の間に生まれたモチベーションの差を詰めることができなかった自分の責任。
どうしたらよかったのかずーっと考えていますが、未だ答えは見つからず…。
そして2つ目に関しては、今シーズン自分は熱くならずにいつも冷静に、淡々と指示を出すようにしていましたがそれが裏目に出てしまった。というのも、1つ目の失敗の原因に上げた3年生のモチベーションの低さは練習試合でも出ていて、それを改めさせるにはやはりどこかで雷を落とすか、「絶対に負けるな!」とうい熱いメッセージを練習試合の前に送るべきであったのでは。
さらに帰ってきてから、Amazonプライムで『All or nothing』というマンチェスターシティのドキュメンタリー番組を見ていましたが、監督のグアルディオラは試合前やハーフタイムに選手の闘志を焚きつけるシーンが何度もあり、それを見ていて自分に足りなかったのはこれでは?と思いました。
アルゼンチンの指導者育成学校では、まず指導者に求められるのは情熱だそうです。
僕はどこか監督は常に冷静でいるべき、それがかっこいいと思っていたような気がします。良くない固定概念ですね。ただ自分がもしプレイヤーだったとして、試合前に淡々と説明されるのと、熱く説明されるのとでは試合に入るパッションも変わるのはたやすく想像できます。もちろん後者の方が、「よし、やってやるぞ!」という気持ちになります。
どこかスマートにやろうとしていたなと思わされたと同時に、監督はいつも選手を試合に送る前に、選手に敢えてきつい言葉をかけて悔しいなら見返してみろ送り出していました。
僕は最初それが嫌だなと思っていましたが、ヘラヘラと試合に入るくらいなら、そういった緊張感のような、ある種パワーの源となる怒りの感情を湧かせることも、勝負には必要なのかもしれません。
というような課題が見えてきた1週間でした。
さて大会に関してですが、1戦目は実力差があり勝って当然かなというゲームでしたが、2戦目はこの大会きっての好ゲームをトップチームは披露してくれました。
実力差は相手がいくらか上でしたが、前半から前から恐れることなくプレスをかけて先制点をもぎ取り、逆転された後も気持ちを落とすことなく果敢に前に出ていき、同点にしてPK戦にまで持ち込みました。PK戦では大会史上最多の16-17というスコアまでもつれ込みながら敗北。
選手たちの涙と、最後まで勝利を信じて走り切った姿にはとても感動しました。普段めったに泣かない自分も、珍しく目頭が熱くなりました。
思うに人びとの印象に残るゲームは、ワールドカップの日本対ベルギーのように、自分たちの出せるすべての実力を出して相手に立ち向かう試合のように思います。そういう試合は決して守りに入ることはなくて、チャンスがあれば果敢に前に行くし、そういうチャレンジする姿というのは僕ら観客は少なからずポジティブな印象を受けます。僕らも自分たちの時間を割いてまで試合を見ている以上、その価値がある試合を期待しているし、チャレンジしている姿に勇気をもらいます。
勝てるチャンスはあったしミスもあったけど、全力を出した選手たち。そんな試合をできた選手たちが僕は少し羨ましい気持ちで見ていました。全力を出すって意外と難しくて、どこか自分にまあいいやと甘えることがあるとできないですからね。
自分も見習わなないとなと思わされた試合でした。