どの日にも予定を入れ、充実した3連休を過ごすことができました。
最終日の昨日はですね、フットサルのチーム練習がありました。
リーグ戦は無くなってしまいましたが、全日本選手権大会はあるそうで、その地区予選が今週末にあります。
トレーニングの狙い
昨日のトレーニングは元々6人くらいの予定でしたが、急遽来れるようになった人や息子さんを連れてきてくれた人がいたので、最終的には9人で行うことができました。
当たり前ですが、人が多ければ多い程練習内容の幅が広がります。
フットサルの練習におけるベストな人数は、10人~15人かなと個人的には思っています。
多すぎると、逆に待ち時間が長くなってしまいますからね。
普段は別チームと合同で練習を行っているため、ひたすらゲームを繰り返しています。もちろん、週に何回も練習時間を取れない大人はそうするのが妥当ではありますし、試合の体力は試合形式でしか養えないというのは、コーチ時代のスタッフ陣の共通認識の一つでもありました。
そういう意味では大変理に適ってはいますが、とはいえチームとして得意なこと・苦手なことがあるのは当然です。
それをより伸ばしたり、改善したりするトレーニングも織り交ぜていけると尚良いですよね。
そんなこんなで今回のトレーニングでは、最初のアップとゲームの間に対人メニューを入れさせてもらいました。
この記事で、解説していこうと思います。
と言ってもですね、コーチ時代に選手たちにさせていたトレーニングなので、2年前の記事を遡れば多分書いているはずなんですよ。
とはいえ当時はひたすら文字だけで記録を残していたので、分かりずらいとは思いますが…。(笑)
2対2+2サーバー
理想であれば、まずは鳥かごや1対1から意識付けしたいところですが、チームメイトは基本はできているので、今回は最初から複数人での対人メニューから入りました。
グリットはだいたい縦14m×横9mくらいで、短辺にサーバーをそれぞれ2人置きます。
サーバー間のパス交換はNGですが、基本的に中の2チームはどっちのサーバーも使うことができます。
ゴールはドリブルでライン通過か、サーバーに当ててリターンを受けてライン通過かの2パターンです。
今回はサーバーに当てる意識を強く伝え、後ろでのパス回しも常に前に付けることを狙いながらのプレーを心掛けてもらいました。
サーバーに当てた後に大事になってくるのが、中の二人の受け直しですが、これはみんなよくできていました。
練習において、攻守どちらかをメインにということはありません。
サッカーやフットサルは、常に攻撃があり守備があります。サーバーへのパスが通り過ぎるということはつまり守備立ち位置が悪いと言えるので、その影響が出てきた時は、守備の大前提はサーバーへのコースカットを第一にという守備における意識を伝える必要があります。
ボールホルダーに対して守備に行く人は、常に後ろを意識しながらサーバーと相手の間にポジションを取らなければ、パスを通されてしまいますよね。
自分だけでは常に確認できないので、そうなると相方の声掛けが必要になってきます。
「縦切れ!」「中切れ!」などなど、声を出さないことは味方へのサポートを怠るということです。
こちらも意識したいですね。
要素を詰め込み過ぎるとこんがらがるので、
- オフェンス:サーバーへの縦パスを常に意識
- ディフェンス:サーバーへのコースカットを意識
攻守は常に裏と表、相手の狙いがこちらの狙いにもなりますからね。
3対3
このトレーニングで意識付けができた次は、実際にサーバーをつけるのではなく、3人の中の誰かがピヴォの位置に入る意識付けを加えていきます。
この3対3も先ほど同様ラインゴールで行いますが、コートは少し広げるのがいいでしょう。先ほどは辺に2人が構えていましたが、コート内に計6人が自由に動き回ることになるわけですからね。
このトレーニングで重要なのは、オフェンスは3人が横一直線にならないようにすることです。
こうなってしまうとディフェンスは一気にプレスをかけてしまえば、奪ったらあとは目の前のラインを通過するだけです。
こうならないためにも、やはりピヴォの位置に誰か1人は必ず入り、プレーエリアに深さを持たせなければなりません。
先ほどはその役目をサーバーが担ってくれていましたが、今回はいませんからね。
こうすることで、相手のプレスが厳しければ無茶でもピヴォに当ててみて、もしつながらずこぼれて相手に渡ったとしても、相手は後ろからまた組み立て直す必要があります。
その隙に、守備の形を整えることができますよね。
もし前に当てることのできる味方がいなければ、つまり3人が横一直線になってしまうと、奪われた時のリスクが大きくなるのは明白です。
意識することは、
- オフェンス:3人が横一直線にならず、段差をつくる
- ディフェンス:相手が横一直線の時は、一気にプレスをかけて奪い切る
たった2つ、されど2つのメニューをみんなが真剣に取り組んでくれたので、試合と同じとはいきませんが、実践に限りなく近い高負荷なトレーニングになったと思います。
セット時間を短くして回しましたが、それでもみんなゼーハー言いながらやっていました。
その後のゲームに、ある程度身体に負荷が蓄積された状態で臨めるので、全体を通しても良い練習になったのではないでしょうか。
まとめ:トレーニングで意識させたいことを明確にしよう
1つのトレーニングでも、意識させる要素を変えるだけで練習の質が変わってきます。
例えば今回のトレーニングでは、とにかくサーバーだったりピヴォに入る選手を見て、意識的にパスを入れることを言いました。
まずはサーバーに当てることでプレーエリアの深さを作らなければ、相手陣地に押し込むこともできないですし、後ろで奪われてしまうと即カウンターを食らうハメになります。
また、前プレを回避するためには、いかにシンプルに前にボールを入れるかが重要です。
後ろでちんたらしているとあっという間に相手DFに詰められてしまいますし、チャンスを作ることなんてもっての他ですよね。
今回は「前に前に」という意識付けを行いましたが、他にもダイレクトであったり、スペースの使い方だったりと、話す内容を変えるだけで色々なプレーがそれぞれで出てきます。
そのため、このメニューも今回で終わりにするのではなく、継続して行う必要があります。
色々な意識を持てるようになると、シンプルな一つのトレーニングでも質の高い内容に変化していきますからね。
まずは、今回の最重要意識をそれぞれで自分の中に落とし込むことですね。
今後も、土日なら僕も行けるので週末にチーム練習を入れて欲しいな~。(笑)