そろそろ梅雨が明けそうとのことですが、梅雨ってこんなに長いんですね…。

気が滅入っちまうぜ。

目次
  1. サッカークラブ運営のイロハはビジネス書から学べる
  2. 『マネジメント』ピーター・ドラッカー
  3. 『顧客第2主義』ハル・ローゼンブルース
  4. 『まず、ルールを破れ』マーカス・バッキンガム
  5. 『ウソはバレる』イタマール・サイモンソン
  6. 『コア・コンピタンス経営』ゲイリー・ハメル他
  7. サッカークラブ運営・経営は実践あるのみ
  8. 社会で役に立つ知識が身に付くおすすめ学習媒体まとめ

サッカークラブ運営のイロハはビジネス書から学べる


さて今日はですね、いつも書いているようなサッカーの練習方法や体調管理に関する記事から脱却し、新し挑戦に試みようと思いまして。

ワタクシゴトですが、ビジネス書や経済書を読むのが好きでして、この3年ほどずーっとそういった類の本を読み漁ってまいりました。

会社経営をした経験はないものの、一般の方よりは教養として少しは会社経営のイロハのイの1画目くらいの知識が身についてきたのではないか、と勝手に感じております。

ゆえ、今日は学んできたことをですね、サッカーチーム経営で考えるとどんなことが言えるのか、ちょっと言語化してみます。

普段はビジネス書を読まない方にも分かりやすいように、取り上げるビジネス書の要所となるセンテンスを基に、サッカークラブ経営に例えるとどうなるかを考えていきます。

このブログの読者層で、会社あるいはクラブ経営をしていますなんて方はいないと思うので(だよね?)、所詮はワタクシまつをの記事ですので、気張らず「あ、そうなんだ、へ~」くらいの気持ちで読んで、クラブ経営についてゆるっとでも考えてみていただければと思います。

プロやアマチュア問わず、どちらにおいても重要な考えではないかと思う要所を抜き出してみました。

それでは、いきましょう!

『マネジメント』ピーター・ドラッカー

企業(クラブ)の目的の定義は一つしかない。それは顧客(ファン)を創造することである。


言わずと知れた、マネジメントといえばこのお方ドラッカーさん。

かなり前にはなりますが、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらで話題になりましたよね。

もしかすると、簡易版を手に取って読んだことがある人はいるかもしれませんね。

この本はガッチガチのマネジメントが語られていますが、この中で一貫して言われている重要なことが、上記の言葉になります。

資本主義において、民間企業はすべからくファンを創造しないことには自分たちのサービスが売れず、企業を経営していくことはできません。

そんなことを言ったって、

「それがサッカークラブ運営とどう関係あるの?」

と、思う方がいらっしゃるかもしれません。

が、実はサッカークラブにおいても同じでして、サッカークラブの運営もファンがいなければ成り立ちません。プロクラブであれば、目に見えたファンが分かりやすくいるので想像しやすいかと思いますが、アマチュアクラブはどうでしょう?

自分たちで楽しくやっている地方のアマチュアクラブや育成年代のクラブには、ファンはいないのでしょうか?

実はそんなことはなくて、地方のチームは

ファン=クラブの所属プレイヤー/クラブ加入希望者

と考えることができます。

ファンを作るための指標として分かりやすいものは、

  • 大会結果
  • チームメンバーの数
  • 設備
  • バックアップ体制
  • 人の良さ

といった以上の項目を基に所属しているプレイヤーはクラブの居心地の良さを決定し、加入希望者はこのクラブに入るかどうかを検討します。

ただ楽しいだけで、創設者がプレイヤーとしてプレーできる間だけ存続させたいクラブなのであれば、これらを全く気にする必要はないでしょう。

とはいえ、クラブを創った目的の中に、

チームが長期にわたって存続しますように

という想いがあるのであれば、上記の項目を考えながらクラブ運営をすることで、新規の加入希望者が止まることのないクラブと成り得るでしょう。

実は僕も、社会人1年目の時に友人と2人でフットサルチームを立ち上げました。

その時に2人で決めたことは、前提として僕らは人嫌いという特徴があったので、

  1. 仲良くできて、かつ信頼できる
  2. 他のメンバーとも上手く付き合えて、チームの雰囲気を壊さない

という2点を守れる人のみ、チームに入れようと約束しました。

結果として、僕たちと似たような良い人(笑?)が出入りするチームとして、決して強くはないものの雰囲気の良いチームとなりました。

全くのツテがない中できなり結束したチームでしたが、協会の役員の方たちにもすんなりと受け入れてもらうこともできました。それは一重にチームの雰囲気の良さや、例えば審判や会場設営の手伝いをさぼることが無かったため、早急に協会の方たちからの信頼を獲得できたということもあります。

僕はチームを離れて3年が経とうとしていますが、退団する際に代表を任せた途中加入の方と、友人の頑張りで今もチームはマイペースに存続しているようです。

友人と2人で創ったものが残っているって、なんだか嬉しいですよね。(笑)

『顧客第2主義』ハル・ローゼンブルース

企業(クラブ)は社員(プレイヤー)を第1に考えなければならない。…「顧客(ファン)第1主義」を信じる企業(クラブ)は思い違いをしているだけだ。人はもともと顧客を第1に考えるようにはできていない…自分が誰かに大事にされていると感じて初めて、その気持ちを心から他人と分かち合うことができるのだ。顧客よりも社員を大事にしろというのではない。顧客の「ために」社員を重視しろと言っているのである。


こちらの名言をアマチュアクラブや学生年代のクラブで考えることは、ちょっと難しいことかもしれませんな。

未来の加入選手のためではなく、今いるメンバーがいかに楽しく活動できるかを考える方が、健全であると言うと想像できるでしょうかね?

というわけでこの名言は、プロのクラブで考えてみましょう。

プロクラブの至上命題は、やはり先ほどのドラッカーの名言である顧客の創造、つまりより多くのファンを創り出すことに他なりません。

とはいえ、その顧客となるクラブのファンは、お金を払って何を見たり、体験したいのでしょうか?

それは恐らく、

  • 応援するクラブの魅力的なサッカーを観戦し、
  • 共に勝利に酔いしれ、
  • 時には苦しいことがあっても頑張る選手たちを見ることで、
  • 応援する価値があると心から思える

ことを、ファンの方は望んでいるはずです。

この点を踏まえ、クラブは上記の点でファンを喜ばせる・満たすために、勝利に向けたクラブ運営をする必要がありますよね。

最も大事なことは、クラブの選手たちに最高のパフォーマンスを披露してもらうことになります。

つまり、プレイヤーたちの躍動を第一に考えて動くことで、活躍したプレイヤーたちのその姿を見たいとファンが増えるのですな。

ここをはき違えてしまい、例えばファンを獲得するためにプレイヤーを借り出した交流会を頻繁に行ったとしましょう。

プレイヤーたちはどう思うでしょうか?

頭ではクラブのためと分かっていても、「自分の本業はプレーをすることなんだけどな…」と思ってしまうはずです。

プレー以外の営業に気を取られてしまうことで、本来のプレーに支障をきたすこともあるかもしれませんよね。

クラブはもちろん顧客を創造するために活動をしておりますが、それは必ずしも直接的に働きかける活動でなくてもいいのです。

プレイヤーたちに気持ちよくプレーしてもらう環境を整え、チームが躍進していく中で間接的にファンを創造していくものと考えることもできるでしょう。

もちろん、ファンの中にはプレイヤーたちとの交流を望んでいる割合も一定数居るので、イベントの実施のバランスは大事ですね。

『まず、ルールを破れ』マーカス・バッキンガム

人はそんなに変りようがない。足りないものを植え付けようとして時間を無駄にするな。その中にあるものを引き出す努力をしろ。これこそ本当に難しい。


クラブ運営において、それぞれの人員に何をしてもらうかはとても重要です。

プロクラブであれば、スポンサー営業や広報、プレイヤーのサポートスタッフ、財務担当など、さまざまですね。

アマチュアクラブにおいても、ただ練習をして、地方のリーグ戦を戦うだけではダメですよね。

JFAや協会への諸登録の作業をこなしたり、相手チームとの試合前のマッチミーティングをしたり、リーグ戦中にしなければならない第四審判や記録係をしたり、もちろん練習場の確保など、試合以外にもやらなければならないことがたくさんあります。

これらをこなす上で、クラブのメンバーで役割を分担する必要があるわけですが、その時にただ闇雲にあてがうのではなく、それぞれの強みが引き出せる役割を見極めて、配置する必要があります。

プロクラブの運営であれば、リクルーティングの時点でそれをきちんと行うことが重要ですし、アマチュアクラブにおいても子どもがサッカーをするわけではないので、そういったプレー以外の面の活動を理解し、手伝ってくれるかどうかを知る必要はありそうですね。

ちなみに、僕と友人と2人でつくったフットサルクラブのメンバーは、快く審判や会場設営を手伝ってくれる人ばかりでした。

そういう人が多いと、「あいつ何もしねえじゃん、うぜえ」という声が出ないので、チームの雰囲気も悪くなることはないですもんね。

『ウソはバレる』イタマール・サイモンソン

近年では、ますます多くの消費者が企業との関係をオープン・マリッジ、つまり浮気公認の結婚関係のようなものとみなしている。


資本主義の現代において、同じような商品が市場に溢れていることで、なかなかその1社だけのサービスをずーっと享受し続けるという人が少ないのが特徴であります。

とはいえ、意外とこのオープン・マリッジはスポーツクラブ運営においては、当てはまりづらいという側面もあります。

というのも、クラブが創造するファンは半数以上が地元に根差した層であるからです。

地元クラブのファンから他地域のクラブのファンに乗り換えることは少ないものの、とはいえ応援するクラブに応援する価値を見出せなくなると、ファンを辞めてしまう可能性は常に付きまといます。

また、コロナ禍で勢いは収まったものの、近年では地方クラブに投資する企業が出てきたり、有名選手が地方クラブのGMに就任してJリーグ参入を目指すリアルサカつくをしたりと、1地方に1クラブという概念が崩れつつあります。

そういう意味では、今後日本もサッカー先進国のように7部リーグまであるような国になった暁には、サッカークラブ市場においてもオープン・マリッジ化が進むことでしょう。

その時に、自分たちのクラブはなぜファンが応援したくなるのかを明確に示すことができなければ、クラブ運営を続けることは困難になるでしょう。

ファンを創造するために、誰に頑張ってほしいのか、ですね。

『コア・コンピタンス経営』ゲイリー・ハメル他

未来を創造するには、まず過去を意識的に忘れ去らなくてはならない。


過去の成功や失敗に捉われてしまうと、新しい一歩が踏み出せなくなってしまいます。

もちろん過去のデータを意思決定のための材料とするのは素晴らしいことで、データを活用することでより効率的かつ効果的な意思決定が可能となります。

ただ、新しい選手を加入させたりする際に、その人と全く同じような人は過去に絶対いないはずです。もちろん、同じような傾向を持つ人はいたことがあるでしょうが、すべてを踏襲してはいないはずです。

迷ったときには、過去(データ)を意識的に忘れて、直感に頼ってみることも意思決定の手段の一つです。

たとえその意思決定が失敗したとしたら、また次にその反省を生かせばよいのですね。

誰をチームに引き入れるかは、プロ・アマチュア・学生年代問わず、どの階層においても重要なことであります。

サッカークラブ運営・経営は実践あるのみ


クラブ運営を2年ほど、しかも田舎の小さなアマチュアフットサルクラブを立ち上げただけの僕が言うのもなんですが、クラブ運営はとにかく実践あるのみでしょう。

僕も一度経験したからこそ、その後に学んだこういった知識を自分の経験とリンクさせることができますが、経験したことが無ければ何も言うこともできないし、言ったとしてもただの頭でっかちになります。

今も特にサッカークラブを運営しているわけではないので、頭でっかちか。(笑)

アマチュアクラブの運営に困っている方、その気持ちわかります。

大変ですよね。でもその大変さは人生の大きな学びになるので、ぜひ逃げずにこういった本を読んで、実践してみて、自分の糧にしてみてほしいと思います。

いつか、「立ち上げた経験も悪くなかったな」と思える日が来る。はずです。(笑)

社会で役に立つ知識が身に付くおすすめ学習媒体まとめ


ところでみなさん、社会に出た後で必要なスキルや知識、マインドセットをどこで身につけていますか?

本を読んだり、動画を視聴したり、資格の勉強をしたりといった行動で自身の能力開発に努めているかと思います。

せっかくなので、僕が社会人2年目から頻繁に活用しているおすすめ学習媒体を表にまとめてみました。

社会人としてはもちろん、学生でも早いうちから社会のコトを知っておいて損はないかも?

重要度媒体ジャンル費用
TOP POINT#要約 #ビジネス書年額11,880円
NewsPicks#ニュース #時事ネタ無料※
Number Web#生き方 #仕事の姿勢無料※
アバタロー#教養 #要約 #哲学無料
PIVOT#ビジネス #経済無料
両学長 リベラルアーツ大学#マネーリテラシー #投資無料
BANK ACADEMY#楽天経済圏無料
中田敦彦のYouTube大学#学ぶって楽しい無料
United Gratitude#生き方 #自己啓発無料
マコなり社長#ワーク環境無料
まつをおすすめ学習媒体

ぜひ参考にしてもらえればと思います。

また、読書の時間が取れないという方は、僕が代わりに読書をして付箋メモを付けた箇所をまとめたスプレッドシートがあります。

読書で線引いたとこ

ぜひこちらも活用していただけると幸いです。

あと、2ちゃんねるのまとめだとこちらのサイトも気楽に時事ネタを拾えて面白いです。

これらの媒体を活用して、毎日30分からでも毎日の生活や仕事に関する知識を増やして、より良いキャリアや人生にしていきましょう!

カテゴリー: JOB業務改善

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