みなさん、最近どんな小説を読みましたか?

え、最近小説を読んでいないですって!?

 

それは困りましたね…あ、実はそんなあなたにおすすめの小説があるんですよ。(*´з`)

先日、『アルケミスト 夢を旅した少年』という小説を読み終えたのですが、心境の変化が起こっている今まさに、読んでおいて良かったと思える作品でした。

世界的には、『星の王子さま』と並び称される主人公と一緒に人生を考える本として、有名だそうです。

お恥ずかしい話ですが、書籍名は聞いたことあったのですが、一度も手に取ったことはありませんでした…。

 

友人が勧めてくれて読んだのですが、この本には素敵な言葉が随所に散りばめられていてですね、紹介せずにはいられない!

ということで今日は、この本の中から特に印象に残った言葉をピックアップしていきたいと思います。

ピックアップと言いつつも、めちゃめちゃ長くなってしまったのでご注意ください…。(笑)

 

 

目次
  1. 名言を紹介する前に
  2. 1章の名言
  3. 2章の名言まとめ
  4. 永遠なる読書をしよう

名言を紹介する前に


最初に説明しておくと、「アルケミスト」という単語は日本語で、「錬金術師」という意味です。

勘の鋭い方であれば、この記事を読み終えた時に、なぜこの小説のタイトルがアルケミストなのかわかるかもしれませんよ~!

この記事では、名言が出てくる場面を簡単に説明しているので、ネタバレを招くこともあります。

ここから先は、それでも良いという方のみが読んでくださいね!(笑)

では早速いきましょう!

 

 

 

1章の名言

 

誰もみな、他人がどのような人生を送るべきか、明確な考えを持っているのに、自分の人生については、何も考えを持っていないようだった by少年


羊飼いの仕事をしている少年は年に一度、町に出て羊の毛を売って稼いだお金で、生活に必要なものを買い足します。

今年もその時期が来て町に来た時に、ふと道行く人たちを見てこのように感じます。

確かに、他人に対していっちょ前にアドバイスをするくせに、「あなたはどうなの?」と聞かれると、「僕のことはいいからさ!」と話しを逸らすことがある気が…。(苦笑)

それってつまり、自分自身がどうすべきかについて、明確な答えを持っていないことなんですよね。

 

 

まだ若い頃は、すべてがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こってほしいすべてのことにあこがれることも…ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思い込ませ始める by王様(老人)


少年は、道行く人たちを眺めながら物思いにふけっていると、とある老人に話し掛けられます。

この不思議な力は、世間の常識や周囲の言葉、自分への思い込みなどが挙げられるでしょう。

この力って、意外と強力なんですよね…。

みなさんは、世間の常識に染まり切ってしまってやいませんか?

 

 

宝物は流れる水の力によって姿を現し、また同じ流れによって姿を隠すのだよ by王様(老人)


少年と話し始めた老人は、続けてこのようなことを言います。

この本では、夢や希望を宝物と言い換えています。

つまりその時どきでフワッと、新しい夢や希望は姿を現すものなのですが、その一瞬をムンずと掴まないと、また消えちゃうんですよね。

 

幸運の女神には後ろ髪がついていないから通り過ぎたら捕まえることはできない…

つねに「余裕」を持っていないと掴むことはできない。

『1%の努力』

 

ということを、今読んでいる本でひろゆきさんもおっしゃっています。

 

 

 

 

幸福の秘密とは、世界のすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ by賢者


少年に人生の真理を伝えるために、老人はある若者と賢者のエピソードを引用します。この言葉は、賢者が若者に伝えたかった幸福の真理になります。

この言葉は前段階の経緯を知らないと意味が掴みづらいのですが、つまり言い換えますと、どんなに困難な時でも、心に余裕を持つべきだということですね。

難しいことではありますが、この世のすべては一元的なものではないんですよね。

表があって裏があることを理解していると、不幸の裏にも幸を見つけることはいつでも可能なのでしょう。

 

 

僕は他の人と同じなんだ。本当に起こっていることではなく、自分が見たいように世の中を見ているのだ by少年


例えば異性関係でも、勝手に相手に対して自分の理想の異性像を押し付けてしまっていることがありますよね。

相手を見ているのではなく、自分が見たい相手を見ようとしているだけにすぎないのです。

 

 

お前が何か望めば、宇宙のすべてが協力して、それを実現するように助けてくれるよ by王様(老人)


調子が悪い時って、ついつい周りのすべてのが自分に対して邪魔をしているように感じてしまいます。

ただその状況を作り出しているのは自分であり、少し見方を変えたり、立ち位置を変えるだけでパッと目の前が開けるものです。

これも結局のところ、賢者の教えに繋がってくるのでしょう。

 

 

前兆に気がつくようになるのだよ。そして、それに従って行きなさい by王様(老人)


実は気づいていても、「いやそんなことはない」と自分で前兆を見捨てることってありますよね。

自分に正直というのは、言い方を変えると前兆、あるいは直感に実直なことなのかもしれません。

 

 

 

2章の名言まとめ

 

マクトゥーブ(すでに書かれている) byクリスタル商人


目の前の困難を解決するヒントは、実は過去の行動に落ちているという考え方を、この一語で言い表しています。

この本の中で何度も出てくるキーワードです。

 

 

自分の運命の実現に近づけば近づくほど、その運命がますます存在の真の理由になってゆく by少年


運命という言葉を「夢」や「希望」と置き換えると、理解しやすいかもしれませんね。

夢に近づけば近づくほど、自分はその夢によって生かされていることがわかるでしょう。

 

 

人は、自分の必要と希望を満たす能力さえあれば、未知を恐れることはない byらくだ使い


未来を恐れることは、満たされない何かを今の自分が抱えているからですよね。

良いんです、今の状態で。

何かが足りていないとしても今を必死に生きていれば、自然と余白にたくさん素晴らしいものは入ってくるのでしょう。

だからこそ今を肯定し、今を生きるべきなのでしょうね。

 

 

すべてのものはただ一つのものがさまざまに現れたものにすぎない by少年


この言葉は、僕の大好きな漫画バガボンドを思い起こさせます。

「我が剣は 天と地とひとつ」というように、すべては別々のように見えて根っこの部分はつながっているんですね。

 

 

私は今だけにしか興味を持っていません。 もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます byらくだ使い


らくだ使いは常に「今、ここ、この場所」を見ています。

 

 

地球上のすべてのことは、すべてのものの歴史を表すことができる…本のページのどこを開けても、人の手のひらを見てて…鳥の飛ぶのを見ても…そこで観察されたものが何であろうと、人はその瞬間、自分の体験しているものとの関連を見つけることができる by少年


本を読むことと同じくらい、外に出て人に会うことも大事なのだと、僕は社会人になって気づきましたね。

慎重に自分のぺーで良いので、少しずつ外に出てたくさんの気づきに出会いたいですね。

 

 

もしおまえが、現在によく注意していれば、おまえは現在をもっと良くすることができる。そして、おまえが現在を良くしさえすれば、将来起こってくることも良くなるのだ。未来のことなど忘れてしまいなさい… 毎日の中に永遠があるのだ by千里眼


「毎日の中に永遠があるのだ」というこの言葉が、僕はこの本の中で一番好きなフレーズです。

なので色を変えておきました。(笑)

この言葉も、一見すると真逆で何も繋がりが無いように見えますが、永遠というのは結局のところ毎日の積み重ねなんですよね。

 

 

悪いのは人の口に入るものではない…人の口から出るものだ by錬金術師


これはシンプルに、気をつけたいところですね。

「言霊ってあるよね~」ってまさに昨日、同僚と話していました。

 

 

もしおまえが見つけたものが純粋なものから成っていれば、それは決して朽ちることはない。そして、おまえは必ず戻ることができる。もしおまえが見つけたものが、星の爆発のように一瞬の光にすぎなければ、おまえは戻ったとしても何も見つけることはできないだろう by錬金術師


この言葉も、人によっては元気が出る言葉になるのではないでしょうか?

一旦離れていてもまた再び重なることができるものは、友情であれ愛であれその間にあるものは純粋そのものだったということですね。

 

 

おまえは砂漠にいる…本当は、地球上にあるすべてのものが、教えてくれるのだ…おまえがすべきことはただ一つ、一粒の砂をじっと見つめることだけだ。そうすれば、おまえはその中に、創造のすばらしさを見るだろう by錬金術師


一読しただけではわかりづらい表現ですが、すべては一つに繋がっているということを理解していると、一から全を、全から一を僕たちは学ぶことができるのです。

 

 

夢を追及している時は、心は決して傷つかない。それは、追及の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ by錬金術師


追及している時はつまり一から全を、全から一を学んでい最中ですね。

そんな時は、出会うものすべてが自分をより良くしてくれるものなので、そもそも傷つけるものなど存在しないんです。

 

 

他の者の運命をじゃまする者は、自分の運命を決して発見しない by錬金術師


この言葉もハッとしますね、注意しなければなりません。

そもそも、真に追及できていると他の者の運命など気になりませんからね。

 

 

これこそ、錬金術師が行うことなのです。私たちが今の自分より良いものになろうと努力すれば、自分のまわりのすべてのものも良くなるということを、彼らは教えているのです by少年


錬金術師は何も金を作り出す人と言う意味ではなく、一から全を学ぶことができる存在であり、全から一に力を与えることのできる存在なのです。

そして少年は、少年にしかなれないアルケミストになります。

 

 

愛とは、大いなる魂を変え、より良いものにする力なのですby少年


この物語の最後の最後に、少年が自身の行動を通して得た最も偉大な気づきです。

親や友人たち、恋人からの愛ってのは、自分をよい良いものに変えてくれる力だったと思いませんか?

アルケミストとは、愛で自分のまわりのすべてのものを変えていく存在なのです。

 

 

永遠なる読書をしよう


僕がこの本を大好きになった理由は、禅や老荘思想に通ずる思想が随所に見られるからだと思います。

『星の王子さま 』のように、物語の中のやり取りはすべて、主人公の未来や、僕たち読者の中の普段の何気ない経験に繋がってきます。

 

【日本代表】ウクライナ戦レビュー|悪い流れを変えるには特異な選手を投入すべし!
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「この言葉は、自分にとって○○だった時だな」というように、抽象的な表現だからこそ、当てはまるものがたくさん見えてきます。

こういう類の本は、読み返す度に新鮮な気づきを与えてくれるので、何度も何度も読み続けていくことができますよね。

この本自体が、僕たちに永遠を教えてくれているのかもしれません。

この本を紹介してくれた友人に、感謝ですね。

まだ読んだことのない方はぜひ手に取って、少年と彼を助ける周りの人びとの言葉に耳を傾けてみてください。

きっと、あなただけの気づきに出会えるはずです。

 

 

カテゴリー: PHILOROPHY名言

まつを

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