まだ再開して間もないコーチ活動ですが、転職する可能性が出てきてしまい、昨日でもしかすると終わりの可能性が大きくなっちまいました。
/(^o^)\ナンテコッタイ
転職自体は僕が望んでいたことなので、めっちゃ嬉しいです。
本当は、今の仕事の契約期間が切れる来年に中途採用に応募しようと考えていましたが、今の場所にあと1年留まっていても何も得るものはなさそうだったのでね、来年に向けた練習として応募してみたっけ、あれよあれよと最終面接まで来ちまいました。(笑)
そんなこんなで、まだ来週いっぱいまではどうなるかわからないのですが、万が一ということもあるのでね。
今日は練習の最後の挨拶で、選手たちに僕が学生時代に無かった練習における大切な姿勢を伝えてきました。
てなわけで、今回の記事はタイトルの内容について、僕の体験を絡めながら選手目線で考えていきます。
- チームメイトや指導者に自分のことを理解されていないと感じている選手
- 真面目に練習に取り組まない選手たちに困っている指導者
スポーツの種目に関わらず、こういったことに悩んでいる人に読んでみて欲しいです!
では、いきましょう!
練習に真剣に取り組めているか?
昨日は練習終わりの挨拶で、選手たちに
「今日の練習に、真剣に取り組めた人は手を挙げてみて」
と聞きました。
「ハイ!!!」
と自信たっぷりに答える選手もいれば、恥ずかしそうに手を挙げる選手、はたまた首を捻りながら手を挙げない選手など様々でした。
そこで僕は彼らに、
「おっけー、ありがとう。
ちょっと考えてみて欲しいんだけれど、なぜ真剣に練習に取り組まなければならないのだろう?」
と質問をしました。
この質問に対して彼らから出てきた多くの答えが、
「自分が上手くなるため」
でした。
「自分のため」に真剣に練習をするのは当然
練習に真剣に取り組む理由として、「自分のため」というのは当たり前なんですね。
ほとんどの選手が、
- もっとサッカーが上手くなりたい
- 試合でゴールを決めれるようになりたい
といった目標を持っているのではないでしょうか。
ですがその目標を達成するためには、ヘラヘラ練習をしても目標に近づくことはできませんよね。
自分に厳しく、難しいことにチャレンジしていかなければ、成長は望めないってことは誰しもわかっているでしょう。
目標を達成するということは、言い換えると成長することと言えます。
目標達成⇔成長
そのため成長しなければ、もっと細かく言うと今できていないことに挑までいかないのであれば、目標は達成できません。
自分に厳しく、難しいことにもチャレンジしていくことが結果的に「自分のために」なり、つまりは自分の成長と目標達成のためになります。
もちろん真剣に練習に取り組む目的として、まずは「自分のために」が適当です。
誰だって、まずは個人の目標を達成することからがスタートです。
それさえできていないのに、いきなり「チームの目標を達成しよう!」と考えるのも順番的には逆転してしまっています。
僕はですね、コーチをしていて選手たちにはその先の目的に辿り着いて欲しいと、常に思っています。
「チームのため」に真剣に取り組めているか?
まずは個人の成長が必要なのですが、その土台が固まってきた個人には、「チームのために」真剣に練習に取り組む意識を僕は持って欲しいです。
個人個人が真剣に練習に取り組むことで、チーム全体の練習の質が自ずと上がっています。
それはつまり、「自分のため」の真剣さが実は巡り巡って「チームのため」にもなっているんです。
上手くない選手は、まずは「チームのため」とまでは考えずに、成長するためにがむしゃらにプレーして良いと思います。
とはいえ上手い選手に対しては、この意識をより強く持って欲しいです。
上手い選手は他の選手たちよりも上手であるがゆえに、手を抜くことができてしまう場面があります。
そういう時にその通りに手を抜いてしまうことで、その上手い選手は自分の限界を超えようとしない状況をつくってしまっています。それってつまり、成長のチャンスを自分で潰しているんですよね。
人間って、その手を抜いた状態が続いてしまうと、そのレベルに自分を適合させてしまいます。
要するに、手を抜いたその状態が普通となってしまい、下手になるということです。
さらに、他の選手たちもその手を抜かれた状態で一緒にプレーする羽目となり、その選手の手を抜いたレベルまでしか体感できないのです。
本来であれば、もっと上手いプレーをしてくるので、上手くない選手たちは必死にその対策を考えねばならないのに。
だからこそ、僕は上手い選手には手を抜かずに、自分の力を出し続けることを要求します。
なぜなら、もちろんそれは上手い選手自身のためですし、かつそのレベルに周りの選手もつられて一緒に上手くなっていくからです。
上手い選手が真剣に練習に取り組むことで、チーム全体がレベルアップする可能性が上がるんですね。
もちろん、ずーっと上手い選手に頑張らせるのは酷なので、指導者自身も時にはそういう選手の壁となって、上には上がいることを示すべきなのでしょう。
その機会を週のトレーニングプランに上手く組み入れることで、上手い選手の闘争心にも火を付けることができるはずです。
みんなが真面目に練習に取り組むチームは強い
当たり前のことですが、こういった意識が選手たち全体に浸透しているチームは強いです。
そりゃそうですよね、練習の時点から公式戦に近い強度で行えると、公式戦でも自ずとその強度に耐えうることができますからね。
個人の成長意欲や、チーム全体での切磋琢磨の意識があると、あとは弾み車的に勝手に強くなっていきます。
なので指導者は、その全体デザインを行っていく必要があるわけです。
選手たちも常時真剣さを持てるわけではないので、時には週のプランニングやその日のトレーニングメニューの中で、クールダウンの時間を設けることが必要です。
メリハリを誘引するのは指導者の力量にかかっていて、これを上手く設定できるとチームの成長車輪が回っていくでしょう。
指導者も手を抜くべからず
最後に、ここからは指導者が考えるべきことになります。
アレコレと言ってきましたが、とはいえ指導者の立場の人間がその姿勢を示さなければ、子どもたちには伝わりません。
僕がお邪魔しているクラブのコーチは、ゲームに入った時には、容赦なく得点を取っています。
僕はそれって、子どもたちにとって凄く良いことだと思うんです。
これまで、「なんでコーチがシュート打つんだよ」と文句を言う子も見てきましたが、今のチームにはそのような子が1人もいませんね。
それはつまり、これまでの練習でも常にそうで、子どもたちもコーチたちは隙あらばゴールを狙ってくるし、それは卑怯でも何でもなく、それがゲームの醍醐味だと理解しているからかもしれません。
昨日、僕は中1と6年生が本日ワンデイ大会に出場するということで、5年生と一緒に混合チームのゲームパートナーをしました。
もちろんね、真剣にプレーしましたよ。(笑)
ちゃんとスピードに乗ったプレーも出してですね、ドリブルとかパスアンドゴーとか。
僕はコーチとして選手たちとプレーする時は、絶対に自分でゴールしないと決めています。
それは2年前も同じで、今も変わりません。なぜなら、必ず最後は子どもたちに点を取らせることで、自信につながる子もいます。
特に試合でなかなか活躍できない子に、プレゼントパスを送って点を決めさせてやることがあります。
もちろん、僕が相手DFを引き付けてフリーにさせてあげたわけですが、別の見方をすると、その子自身がフリーの状態でちゃんとパスを待てていたとも言えます。
ゴールが決まった後にそのことを褒めるとですね、喜ぶんですよね~。
そして不思議と、僕がボールを持つ度にパスを受けるためのポジションを探すようになるんですね。
そうやって、たった1年間で急激にストライカーとしての動き出しが上手になった選手を僕は見たことがあります。
これも、選手を伸ばすための立派な一つの指導法だと思っています。
なので、僕も容赦なくドリブルをするのです。
パスもですね、大人に出すスピードとそんなに変わらない速さで出します。足元にちゃんと出せば、意外とみんなトラップできるんですよ。
見ておけと、こうやってチャンスを生み出すんだぞと。君たちのDFはまだまだ甘いんだぞと。(笑)
真剣に練習に取り組む選手のプレーには、自然とみんな目が行きますからね。
指導者も、指導者こそ手を抜くべからず!!!