こんにちは。

新年度がもうそろそろ始まりますね。

今日はですね、初めてのことで上手くいかず弱気になってしまうこの時期にぴったりの名言を、『バガボンド』の中から紹介していきます!

個人的に『バガボンド』からは、己の弱さと向き合う姿勢や生き方を学ぶことができる名言が多いイメージですね。

 

 

 

『バガボンド』とは?


「バガボンド(Vagabond)」という言葉の意味は、日本語に訳すと「浮浪者」になります。

その名の通り、剣の道を極めるために諸国を渡り歩き、様々な剣豪たちと対峙して己の心技体を磨いていく宮本武蔵の生き様を、マンガのタイトルが示しています。

『スラムダンク』の作者の井上雄彦さんが筆ペンで書いているらしく、その迫力たるや、漫画はkindle派の僕も書籍として集めてしまうほどです。

というか、kindleで出ていないので…。

 

戦闘シーンでの血しぶきや剣で切られる人間の身体の描写が細かく、ホンモノの戦闘シーンが見たことのない僕たちでも、「これはリアルに近い」と感じる力強さがあります。

ストーリー展開もさることながら、1ページ1ページの絵の迫力に圧倒されますし、一番は主人公の宮本武蔵の生き様に熱い”何か”を感じるかと思います。

まだ読んだことのない人は、ぜひ名言から入ってもらって、その面白さを少しでも味わってもらえればともいます!

 

 

 

『バガボンド』1巻

 

 

腰抜けども 俺を殺す気で来やがれ もっとも俺を殺す気なら 殺すぞ


漫画の冒頭からいきなり落武者たちと激しい戦いを繰り広げ、次から次へと容赦なく斬り殺していく武蔵。

恐ろしいほどの殺気を纏い、向かってくる敵をなぎ倒す強さの核にあるのは、相手に勝る”殺す気”なのでしょう。

 

覚悟の無い者は生き残れないというのは、このスポーツの世界にも通ずる点があるのではないでしょうか?

弱い者は、強い者によって屍にされる。

そうなりたくなければ、負けたくなければ”勝ってやる”という強い覚悟を持って相手に立ち向かっていかねばならんのでしょう。

その「覚悟」という言葉の裏には、準備・計画・戦略といったことも隠れているはずです。

 

 

 

『バガボンド』2巻

 

 

お前に触れたら切れそうだ そうやってまるで刃物のように神経をとがらせ 人を寄せつけないのは 人が怖いからだ お前はこの村で一番弱い


宮本村の人たちを大勢殺してしまい、夜な夜な逃げ回っていたものの捕まって縛り上げられてしまった武蔵。

命が惜しいなどとは微塵も思わず「殺せ」と迫る武蔵に対して、武蔵をよく知るお坊さんの沢庵は、人を避けることで弱さを隠してきた武蔵に自分自身と向き合うよう問いかけます。

 

自分と向き合うことは時に多大なストレスを僕らに与えますが、それをしないことには次の段階に進むことができない、つまり成長できませんよね。

僕らの成長というのは、反省の上に成り立っています。

 

武蔵が向き合わなければならなかったのは、

村の人たちが武蔵を敵と見るようになった結果、武蔵は村の人たちと距離を取るようになった

のではなく、

武蔵が村の人たちを避けた結果、村の人たちは武蔵と距離を取るようになった

というこれまでと異なる解釈を取り入れることで見えてくる、これまで自分に都合の良いように捻じ曲げてきた事実でした。

 

「それを避けてきた弱い自分とお前は向き合えるか?」

ということを、ストレートに「お前は弱い」と伝えることで、武蔵に向き合う機会を促したのだと思います。

 

 

心が揺れないように ひとりで生きていけるように 強くなる 誰よりも…


村の人びとと距離を置くようになって自ら孤独の道を突き進み始めた武蔵は、自分自身の存在理由を”剣の”強さで示そうとします。

そのためにひたすら肉体的な強さを追い求めましたが、その裏で内面的な成長は肉体的な成長ほど大きな成果は得られていなかったのでしょう。

対峙した相手への恐れの無さも、死を間近に経験したことがない無知によるものであって、それは”心の”強さと言えるものではなかったんですね。

強さの指標は肉体的なものだけでなく精神的なものにも当てはまり、両者は別個なもののように見えて実は繋がっているのですが、この時の武蔵にとっては剣の強さが己の全てでした。

 

 

命を放り投げるか武蔵…今までのお前をも見捨てるのか 殺すのみの修羅のごとき人生が本望か武蔵 違うよ お前はそんなふうにはできていない


おつう以外の人間と関わることを止めてしまったが故に、世間の言う「普通」の考えを知ることも、理解することもできなくなっていた武蔵。

そして肉体的な強さに執着したせいで、いつしか戦いに勝ち、相手を殺すことによってでしか自分の存在理由や成長の確認ができなくなっていました。

 

それができないなら、”剣の”強さを示せないのなら生きる必要はない。

 

そう思う武蔵に対して沢庵は、

「そうではない。武蔵の思い込みの外には、武蔵の存在理由を見出してくれる人や環境がたくさんある。まずはもっと広く自分を受け入れよ」

と伝えたかったのではないでしょうか。

 

みなさんも、つい自分が理想とする姿(強さ)に執着していませんか?そしてその姿(強さ)に届いていないと、嘆いていませんか?

 

 

闇を知らぬ者に光もまた無い…闇を抱えて生きろ…武蔵 やがて光も見えるぞ


沢庵の助太刀で、ようやく囚われの身から解放された武蔵。これから再び世に出ていく武蔵に対して、沢庵がかけた言葉です。

一度不祥事を起こしてしまうとずーっと突かれるようになったこの世の中でも、失敗をするということの代償が大きくなってきています。

そういった現実もあって失敗しないように生きようとする人は多くいますが、とはいえ失敗したら何がダメなのでしょうか?

 

もちろん、人の命を殺めることは武蔵の時代のような気軽にしていいものではありませんが、人に迷惑をかけてしまっても誠心誠意を持って謝り、二度と同じことを繰り返さぬよう心に誓えばよいのです。

言うは易く行うは難しですが、そのことさえ守っていれば良いのです。

 

失敗をするからやってはいけないことがわかり、だからこそ逆の成功する姿も鮮明に見えてきます。

両者は切っても切り離せないからこそ、両方を抱えて生きなければならないのです。

 

 

 

『バガボンド』3巻

 

 

やはり剣の道は険しく これから登る山は高い これでこそ全てをかけるかいがある なおさら挑戦せずにおられるか


沢庵の提案で”たけぞう”から”むさし”と名を改め、宮本(村の)武蔵として新しい人生を歩み始めた最初に向かった先が、剣術の名家”柳生”家の館でした。

そこで一流の剣技を目の当たりにしてなお、だからこそ目指すべき道があると自分の決断に確信を持ちます。

 

低い山であれば大した準備も鍛錬も必要なく、登っている途中も余裕があって他のことにも目が行くかもしれません。ですが、高い山だからこそ他のことをかなぐり捨てて、ただ”登る”ことのみに集中できるのです。

目の前の高い山を見た時に、ワクワクするのか怖気づいてしまうのか。

みなさんはどちらですか?

 

 

 

弱い自分を受け入れよ


今回の記事で紹介した名言を参考に、自分自身と問答を繰り返していきたいですね。

 

弱くたっていいんです。

強くなりたいこともいいんです。

 

ただ、弱い自分を受け入れないことには新しい一歩は踏み出せません。

未来の強い自分は、今の自分を認めることによって形づくられる!

 

 

 

 

【マンガ・バガボンド】物事の狭い価値観に捕らわれた心を開放する名言まとめ

 

 

カテゴリー: PHILOROPHY名言

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