僕は12連勤の後半戦になります。これを乗り越えると4連休が待っている…。んですが、別に「休みたい!」と思っているわけではありませんよ!(笑)

さて今日は、仕事や勉強、プライベートでも使えるマインドセットについて考えていきます。

最近の自分や他人の行動を通して、僕は「とりあえず○○しようか」という精神ではダメ、「まずは○○しよう」というモチベーションで仕事やプライベートの活動に挑んでいかなければならないと痛感しています。

まず国語の授業を少ししましょう。

この二つの単語を文法的に説明すると、動詞を修飾する副詞であると言えます。

動詞というのは、「Aするぅ、Bするぅ」というように、最後が”う”で終わる動作を表す言葉です。

副詞はその動詞の様子を補足するもので、「”しばしば”Aするぅ、”たまに”Bするぅ」というように、例えば頻度であったり、動詞の主(主語)の心理的な状態を表したりします。

今回のタイトルの言葉を使うと、「”とりあえず”Aするぅ、”まずは”Bするぅ」となりますね。この前に”私は”という主語を入れると、

  1. 私はとりあえずAする。
  2. 私は、まずはBする。

となります。

みなさんはそれぞれの文に対して、どのような印象を受けますか?

「1はちょっと投げやりな感じが出ている」「2は前向きな姿勢に見える」などなど、直感的に対極の言葉だと気づいたはずです。

みなさんは普段の仕事やプライベートで何か動作を起こすとき、どちらの心理状態でしょうか?

1になっていませんか?

今日は、いかに2の思考でいることが大事かを説明したいと思います。

まずこの言葉の違いを端的に表すと、

  1. 仮説・戦略なし
  2. 仮説・戦略あり

こうなります。

「とりあえず」という副詞がある行動はすべて、「最終的にこの行動をすることでどうなるかはわからないけど、何もしないのはアレだからとりあえず」という想いがあります。

このマインドはあまりおすすめできませんが、別の行動と比較すると良いと言える時があります。

それは「何もしない」時です。

つまり、動詞のうしろに「~ない」という否定形がくる時ですね。

否定形となって何も行動を起こさない状態の時は、何も変化が生まれないため、成果もきっかけも現象も生まれてきません。

ですので、この否定形の状態の時よりは「とりあえず」行動することは良いと言えます。

ですが、「とりあえず」仮説や戦略を立てずに行き当たりばったりの行動を続けることほど、無駄なエネルギーと時間を消費するものはありません。

結果として、「あ~、やめておけばよかった」となることが多々あります。

逆に「まずは」という副詞がくる時は、事前に最終地点を思い描いてそれまでの戦略を立てることができていたり、仮説を立ててその検証のために動こうとしていたりと、「まずは」の後ろに来る動詞に何らかの意図が含まれています。

こういう「まずは」思考で失敗してしまったとしても、「それなら次は」とすぐさま代替案に移れることが多いです。

例えば僕であれば、先日の記事の中で

教員への道を捨て、常識人間を捨てる話

教員免許を取得するためにお願いしていた教育実習をキャンセルし、教職の勉強も辞めました。

これは、「来年に起業する」という目標(仮説とも言えますね)を立てたことで、そのために逆算してすべきこと洗い出していった結果、27歳までの残り短い時間を、セーフティネット(教員免許取得)のための時間に費やすのではなく、少しでも起業をするに当たって役に立つ知識を取り入れるべきだという結論に至りました。

その結果、その時間をスタートアップや経営に関するビジネス書を読んだり、学んだことや日々の些細な気づきに対して、自分の考えを混ぜたアウトプットをブログでしたりといった行動に充てることにしました。

みなさんも、何か目指すべき目標やゴールがあると、「じゃあそれに向けてまずは」行動していくと思います。

その時のマインドセットこそが、最も効率と生産性の高い行動を生み出すと考えています。

もちろんそのためには、目標を立てたり、自分なりの仮説を立てたりといったスキルを身に付けなければなりません。

先ほど挙げた記事でも紹介しましたが、仮説思考をまず身に付けるためには『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』という本がおすすめです。

日本が世界に誇る天才、落合陽一さんも安宅さんが著書で提唱したイシュードリブンは、起業やもちろん研究においても必須の思考パターンだとおっしゃっています。

知的生産を必要とされているビジネスマンであれば、すべての人が読むべきであるとまで言っています。

僕はこの本を読んで、「もっと早く読んでおけば良かった~」と思っている人間です。(笑)

この前紹介した時は、まだ「質の高い仮説を立てることがどれほどアウトプットにおいて重要か」についての章を読んでいましたが、今は「質の高い仮説を立てることができたら、次にどうアプローチしていくかの具体的な方法」についてのところまできています。

思えば僕もこのブログを書き始めた時は、「とりあえず」思考で動いていたと思います。

とりあえずサッカーについて深く考えたくて、ブログを作ってみた。

とりあえず無職になっちゃったので就職活動してみたら、とある企業の役員に怒られたのでその通りに動いてみた。

転職活動で怒られた話と新たな決意│世の言い訳マンに捧げる会社役員の言葉

給料が安すぎて辞めたくて仕方なかったけど、監督に「やり切ったと言えるところまでやらないと辞めさせない」と言われてむかついたので、とりあえずやり切ってみた。

今年1年の振り返り

「子どもに教える」という活動が楽しいと思えたので、まずは教育業界に勤めることにしてみた。

来年度の仕事が決まりました

散々「とりあえず」で動いてはダメだと言ってきましたが、僕の例を見てもわかるように、最初は「とりあえず」で動いてしまいます。

社会のことも仕事のことも何もわからないので、そこは仕方がないです。

ですがその行動思考を続けるのではなく、徐々に目標や仮説を置き、そこに行き着くまでの戦略を立てた上で、「まずは」行動していくように変えていかねばなりません。

僕たち人間の持つ時間は限られています。

それを有効に過ごしていくためには、どこかで必ず「とりあえず」思考から「まずは」思考に変化させなければ、いつまでも無駄な「とりあえず」した行動こと時間を吸い取られてしまいます。

生産性のある毎日を!納得感のある決断を習慣として!

カテゴリー: PHILOROPHY真理

まつを

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