ようやく春らしい気温になり、さあ家庭菜園に力を入れていこうと思った矢先。
芽が全然出ていない。
なんでや…と心配になり、本屋に行って家庭菜園の本を買ってきました。
どうやら種を植えるのが早すぎて、寒さでやられてしまったみたいです。
また種を買って来て再チャレンジします。
人によっては最初に本を買って取り組めば、失敗する必要なんてなかったじゃんと思うでしょう。
はい、その通りです。笑
ですが、僕としてはこのプロセスにとても満足しています。
「変なヤツだなあ」と言う人もいるでしょうが、今回の記事ではなぜそのプロセスが良いのかについて考えてみようと思います。
本や説明書には「答え」が書いてある
何か行動をしよう、チャレンジしようとする時に、僕は上手くいくか失敗するかは気にせず、まずは手を動かしてみるようにしています。
例えば一人暮らしを始めてから家具を買い足すようになり、1から自分で作るのがすごく楽しいと感じています。
で、その家具の組み立てをする際に自分はあまり説明書を見ずにやることがあります。
もちろん、説明書を見ながらやる方が間違いも無く早く終わります。
ただ個人的には、説明書を見ずにまずは部品を見て完成図を想像し、そこから恐らくこういう手順で作るのだろうと予想することが結構楽しくてですね。
まあその予想通りの手順でうまく行くことがあれば、行き詰まってしまいそこで初めて説明書を見ることもあります。
説明書はいつだって正しくて、そこには必ず「答え」が載っているんですよね。
この「答え」ってのが結構厄介だと思っていて、これに頼りすぎると「答え」を最初に知らないと動けなくなってしまいます。
大人になると「答え」を先に知りたがる
大人になると、この「答え」を先に知ろうとする動きが加速すると思っています。
というのも、色々な経験を経てある程度の答えを知っているので失敗も少なくなり、その上で大人になっても失敗をすることを恐れます。
また、何かをするに当たってそれには必ず「答え」があるはずだ、と思うようになってしまうのです。
自分が初めてのことは人にとっても初めてのことだとは思わずなくなり、誰かやってるだろう、その「答え」を手っ取り早く知って、答え通りにやろうとしてしまうのです。
個人的に、ここに落とし穴があると思っていて。
本や説明書、はたまた誰かのSNSなどに載っている答えは、果たして本当に答えなのかと疑わなくなってしまいます。
自分で答えを”探す”プロセスを踏むことが重要
なので僕はあえて普段から答えを先に得ようとせずに、自分で失敗や行き詰まりを経験しながら、自分なりの「答え」を探すようにしています。
やっぱり他人の「答え」をそのまま踏襲するよりも、自分の糧を増やすことの方が人生にとっては有益で、その糧を増やすことの一つのアクションが無闇矢鱈に本や説明書を読まないことなのでしょう。
本や説明書を読んで答えを見てしまうと、成功することや上手くいくことが当然のように思えてしまいます。
でも実は本や説明書も、数多の失敗を経て作られた血と涙の結晶なのです。
たくさんの不具合やクレームを乗り越えたからこそ、良い説明ができるのです。
そう思うと、失敗や不具合、クレームも愛おしいものと思えてくるでしょう。
本音はもちろん嫌ですが。笑
失敗の後の成功が自分の成長実感や満足感を生む
そしてもう一つ、やってみて、失敗して、経験と知恵を得てもう一度乗り越えていくことで、僕らは自分自身の成長を感じることができます。
成長を感じることに僕らは喜びや、満足感や、納得感を得ることができ、それはつまり幸福へと繋がっていくワケです。
これが僕らの人生にとって地味に重要なことで、このサイクルを回せば回すほど自分自身をより良く変化させることができ、そしてそれに喜びと達成感を感じて幸せだなあと思うのです。
まさかたかが本や説明書を読まずにまず取り組んでみることが、自分の人生の幸福にまで繋がるとは誰も考えないでしょう。
が、こういうところまで考えてみると、幸せってのは複雑なようでシンプルなようで、やっぱりあらゆるものの複合体なんだろうなあ。
経験を積めば本や説明書が無くてもある程度できるようになる
なので思うのは、僕らが持つべきものは知識では無く、経験から得る知恵なのだろうなと。
知識が多いことは下手すると逆に不幸を引き起こす原因にもなり、知識過多のせいで一歩前に踏み出せないなどは十分あり得えます。
となると知識がなければ、エイヤっと取り組めて獲れたであろう経験と知恵も、知識のせいで獲得できない弊害が起きそうです。
また、意外と知識では無く経験と知恵があれば、意外と新しいことも応用で乗り切れることもしばしばあります。
家庭菜園も人生も失敗の後が大事だね
今回は初めての家庭菜園での失敗を通して、改めてこのプロセスの重要性に気づきました。
失敗した後に、じゃあどんな行動をして改善しようか、と考えることで次やその先に繋がるかと思います。
ポジティブ思考というのも、言うなればこのプロセスを踏む人の思考を正しくは指すのではないだろうか。
とはいえ読書を全否定しているのではなく、あくまでも自分でまずは考えてみる、行動してみる、そして行動一つ一つを分断せずに、自分でその間を繋げていくことが大事なのでしょう。
本や説明書はプロセスを強化してくれるものではありますが、プロセスの全てとしてはいけないのかなあというのが僕の思うところです。
というわけで子どもにも、どんどん失敗して、失敗した後にどうしたら良くなるか一緒に考えようぜ〜って教えようっと。