こんばんは。

昨年の後半、小学生のトレーニングにおいて1回の練習で行うメニューを増やし過ぎた結果、最後のミニゲームの時間が2時間のうち30分程度まで短くなってしまいました。

思うに、いくらドリブルやパスの基礎トレーニングを長々行っても、結局試合で上手く繋がらない、運べないのであればそれに時間を費やす意味はないのでは、と思うようになりました。

 

試合で使う技術は、トレーニング中のようにどフリーでストレスのかからない状況ではなく、勝利を目指して激しくボールを奪い合う熱い試合の中でしか身に付かないという結論に至りました。(とりあえず今のところは)

 

ということで、今年の目標は対人トレーニングは動作確認ができたらすぐに終わらせて、ミニゲーム形式のトレーニングを増やすようにしていきます。

 

ここでポイントにしたいのが、

ミニゲームは必ず前後半で行い、ハーフタイムでそれぞれのチームのメンバーでミーティングをさせる

ことです。

 

なぜミーティングを取り入れるのか?

ミーティングを取り入れる主な理由は、

  • 自分の意見をきちんと主張できるようになること
  • 主張をするために、試合で頭を使ってプレーできるようになること
  • 自分とは異なる意見を聞き入れる姿勢を持てるようになること
  • チームの方針を、全員で納得し共有できるようになること

というような、4つの能力を磨いてほしいからです。

 

自分の意見を主張できる

これは自分が学生時代にできていなかったことで、なおかつ社会に出てからも苦労していることの1つです。

相手と異なる意見であると、面倒な議論を招く可能性を考慮してそれを避けるために自分の中だけにとどめてしまう傾向があります。

一見すると、チームのためを思っての行動のような気がしますが、コーチの仕事を通して監督からは「自己主張しないことでこちらとの考えの差を擦り合わせる作業ができないことで、結果としてさらに足を引っ張ることになる」と言われました。

よくよく考えたらその通りで、僕たちはそれぞれが異なる人間であるので、意見も違って当然のこと。ただチームで仕事をしたり、成果を上げるためには話し合いでその差を埋めたり、妥協点を見つけたりすることで、ようやく協力して仕事に集中できます。

これはサッカーにおいても同じで、前半で見つかった課題をそれぞれの観点から出し合い、解決策(妥協策)を練って後半に課題を改善することで、初めて勝利という名の成果につながります。成果を出すためにはまず、自分の意見をきちんと主張して話し合いの場に出して、納得のいく回答(解決策)をもらわなければなりません。

自分の意見を出さないのに、決まった解決策に不満を抱くのはもってのほかです。文句を言うなら、意見を出せ。意見を出さないのであれば、文句を言うなです。

 

考えてプレーをする

常々子どもたちには口酸っぱく、「サッカーは頭を使うスポーツ」と伝えています。

試合中の1つ1つの動きをただなんとなく受動的に行なうのではなく、状況に応じて考えて能動的にプレーすることで自分のプレーに根拠が持てます。そうなれば、ミーティングでは自分の動きの意図を説明でき、ただ「頑張ろう、走ろう」だけの内容のない話し合いではなく、「自分はこういう意図で動いたので、皆にはこうしてほしい」という要求が生まれてきます。

先ほど言った主張につながりますね。

サッカーだけに限らず、日常生活すべての行動に思考を張り巡らすことができる人は、物事に対する洞察力が磨かれます。

 

他人の話を聞き入れる

「主張できるようになろう」、「主張するために1つ1つのプレーを考えて実行できるようになろう」と言いましたが、自分発信だけのコミュニケーションではチームの中で上手くやっていくことはできません。

自分が意見を持っているように、他の人も必ず自分とは異なる意見を持っています。そのことを忘れて自分の意見ばかりを押し通そうとすると、必ずチームに亀裂が生まれそうなると勝利に向けて焦点を合わせることが困難になります。

そのためにも、まずは相手の話を、意見を聞き入れる姿勢を磨かなくてはなりません。

それをミーティングの場では磨いてほしいなと思います。

 

チームで意見を合わせる

それぞれ出した意見を最後に擦り合わせなければ、後半に向けての改善策を決定できず、ミーティングを開く意味がなくなってしまいます。

そうならないためにも、全員で出した意見の共通点や、最も大事な点の優先順位付けを行わなければなりません。ここでは全員の意見を聞き入れては無理なので、ある程度の妥協点やまず第一の修正点を確認する必要があり、このことを全員が納得できていることが理想です。

これに関しては何度もミーティングをやらせて、話し合いで出たそれぞれの意見のどういった要素を抽出すると、皆が納得できるかの基準をそれぞれが見つけていかなければなりません。

 

 

まとめ

僕は学生時代ミーティングが苦手だったからこそ、こういうことを小さい頃からさせておけば将来僕みたいな子にならないで欲しい。(笑)

就活の時のグループディスカッションとか大嫌いだったなあ。(笑)


まつを

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