サッカーのパス回しのコツは?上手くパスが回らない原因とおすすめの基礎練習3選を紹介!

 

GWに入りリフレッシュに友人とぶらり旅をし、エネルギー充電が完了しました!

更新頻度がガクンと落ちていましたが、ここいらで再開していきたいと思います。

 

今日はですね、3月に身体を動かしたくて友人が所属するチームの練習に遊びに行ったのですが、その時に感じたことのメモを残したっきり2ヵ月放置していたので、そろそろ仕上げようかと思いまして。(笑)

その練習の中で5対5+1フリーマンのパスゲームを行ったのですが、なかなかパスがつながりませんでした。

今回の記事ではその原因を3つ紹介し、その原因の解決となる基礎練習を考えていきます!

 

チームの練習でパス回しを取り入れているが、なかなかパスが上手く回らないと悩んでいるコーチや、あるいはパス回しの練習でどうしてもパスが引っかかりがちで悩んでいるプレイヤーにぜひ読んで欲しいです!

 

 

 

コーチとして選手たちのレベル感を把握できてる?


まず大前提として、「練習に参加している選手たちの平均のレベル感を把握しているかどうか」から考えなくてはなりません。

 

 

パス回しが上手くいかない原因のほとんどは、選手たちの現状のレベルと合わない無理な条件を付けたトレーニングをさせようとしていることが考えられます。

 

例えば、

 

  • ノープレッシャーの対面パスはできているが、DFが付くとパスがずれてしまう
  • 4対1などDFを囲んだ状態の数的有利ではボールを回せるが、DFに囲まれる状況でシンプルにパスをさばける選手が少ない
  • リーグの試合では、相手チームよりポゼッション時間が長い
  • ダイレクトパスを混ぜながら、相手の陣形を崩せる

 

などなど、チームによって選手の平均レベルが異なるので、このレベルを把握することがまずはスタートになります。

普段の練習を見ていて選手たちはどこでミスをするのか、あるいはプレイヤーとしてどういった場面でミスをしてしまうのかを振り返ってみましょう!

まずは己を知ること、つまりはチームのレベル感を知ることが、パス回しの練習改善のスタートです!

 

 

予想される原因とお勧めのトレーニングは?


では、ここからは具体的な原因を探っていきつつ、その原因を改善するためのお勧めのトレーニングメニューを紹介していきましょう。

トレーニングメニューについては、意識すべき点も解説していきますね。

 

 

ノープレッシャーの状態で味方が要求するところへパスを出せている?


「いやいや、これは当然だよ」と読者の大半は思うかもしれませんが、改めて意識して対面パスを行ってみると、1~2回どころか、何回もあっちゃこっちゃにパスがズレてしまうことがわかったりします。

もちろん、ほとんどノーミスでパスができるプレイヤーが多い場合は、次のステップへ行きましょう!

 

仮にここでミスが目立つ場合は、一旦僕の話を聞いてください!(笑)

パスミスが多いことは決して悪いことではなく、むしろ改めて意識する中で弱点が見えてきたと考えると、伸びしろが見えたと捉えることができて最高じゃありませんか。

失敗は悪いことではないので、大事なことはどう改善していくかです。

 

味方の要求するところにパスを出せていないことがわかったら、その対策の練習をするまでです!

この原因を改善するためのおすすめの練習メニューは、至ってシンプルです。

 

コーン有りの対面パス

 

 

ルックアップから味方(ターゲット)の確認までの時間の短さを意識しよう!


対面に位置する味方がコーンの左右どちらかに移動してパスを要求し、そこに出します。

味方が入ったスペースに、まずはしっかりとボールを届けるイメージですね!

 

日本を代表するボランチとして、南アW杯でも決勝トーナメント進出の立役者となった遠藤保仁選手は、プロになってからも毎日欠かさずチーム練習後、スタッフからパスを貰って3か所に置いたマーカーの間を通すという、基礎的なパス練習を繰り返していたそうです。

 

 

 

日本を代表する選手も、基本的なスキルを練習しているからトップレベルの試合でも、ミスなくプレーすることができるんですよね!

 

※追記 ↓ブスケツ選手の練習動画もぜひ参考にしてね

 

 

パスはいつだってサッカーの基本であり、ゴールに近づくためによく使う手段です。日頃から手入れを欠かさず行うことで、本番でもミス無くできるのです。

 

 

 

 

 

ボールを正しい位置に止めることができている?


パスがしっかりと出せるようになってきたら、次はトラップの置き所を確かめましょう。

ドラップの技術については、中村憲剛選手が、この動画でわかりやすく解説してくれています。

 

 

ぜひ見て欲しいところですが、時間がない人のためにザックリと説明しますと、最高のトラップの置き所は、次のパスを最速で出せる所になります。

理想はイチ、ニでパスが出せる所ですね。イチ、ニ、サン…では遅いのです。

トラップして、軸足の一歩の後にすぐにパスを出せると最高のトラップで、ダメなトラップは1歩2歩とパスを出すために態勢を修正せざるを得ないトラップです。

 

この対面パスの練習名は『0.5秒パス』

 

その名の通り、トラップしてパスを出すまでに0.5秒しかかけずに対面パスを行います。サッカーはレベルが上がれば上がるほど、相手DFからのプレッシャーが早くなるので、トラップをしてチンタラしている暇はありません。プレッシャーがないこの練習では、時間を意識することで自分のトラップからパスまでの一連の流れにプレッシャーを与えます。

トラップの時は足首をしっかりと固定することで、ボールが左右あらぬ方向へ行ってしまうこと防ぐことができます。

 

 

トラップする足の力み具合を意識しよう!


最初は自分の置き所に置けず、1~2秒で返すでしょうが、とにかく意識して練習し続けることで、少しずつ相手のパススピードに対する、自分の置き所に置くための絶妙なトラップの強弱がわかっていきます。

選手たちが0.5秒を意識できるかどうかで、ただの対面パスの質も大きく変わってきますし、選手の基礎的なパス能力も大きく変わるはずです!

 

 

相手DFを前にして正対できている?


味方へ正確なパスが出せて、なおかつ自分の置き所にボールを置けるようになってきたら、次はDFを入れたパス練習に移りましょう!

 

鳥かごはどのチームでも練習の最初のメニューとして取り入れているかと思いますが、こちらも意識する点を一つ決めます。

それは、自分のおへそを常にDFに向けることです。

この基本姿勢を身につけることは、その後の複雑なパス回し練習への準備となります。

 

4対1を想定すると、

 

4人ともがDFに対してへそを向けて正対している状態が、パス回しには最も最適な態勢になります。

DFに対してへそを向けているということは、その奥にいる味方も見えていますし、間接視野で左右の味方も見えますよね。

 

 

ところがこのように片一方の味方にへそを向けてしまうと、逆の味方へはパスを出しにくい態勢になってしまいます。

もちろん出せないことはないのですが、パスが出しにくい態勢な故にリターンの可能性が高くなり、DFもリターンパスを読みやすくなります。

そうではなく、常に相手DFには選択肢を絞らせないようにしなくてはなりません。

そのためには、へそを相手に向けて正対し、常にパスコースを2つ確保しておき、DFにパスコースを読ませないようにしましょう!

 

4人でもパスが回るようになってきたら、3対1に切り替えます。

 

 

この場合、1人減ったことにより四角形が三角形になり、DFを囲む面積が小さくなったことで、DFはボールホルダーに対して四角形の時よりも早くプレスに行くことができます。

 

 

つまりパス回しをするOF側としては、DFの寄せの速さを考慮してより少ないタッチで、より繊細なポジション取りが求められるのです。

 

この練習はDFが真面目にボールを追わないと、OFは余裕を持ってパス回しができてしまい、練習の強度も実践に向けたイメージトレーニングにもなりません。

僕はあまり好きではないのですが、例えば

  • セット終了時に鬼だったDFは罰ゲーム
  • 1セットの中で最も鬼になった選手は罰ゲーム

といつように、緊張感を持たせてやらせると、OFはパス回しに慎重に取り組むでしょうし、DFも必死になって追うと考えられます。

3~4セットで行うと盛り上がるでしょうから、これはおすすめですね!

 

 

 

パス回しが上手くなりたい→上手くいかない原因を研究すべし!


練習でパス回しが上手くいっていない時、慣れたらできるようになると闇雲に同じメニューを行うのはよくありません。

まずは、

そのメニューは本当に今の選手のレベルに合っているのか?

とまずは疑ってみることで、現状何が選手たちに足りていないかが明確になっていきます。

そしてパス回しの技術に必要な技術を細分化して、一つ一つを修正していくことで、大人数で同数のパス回し練習の質が上がっていきます!

 

選手たちにとって、最適な練習メニューを組み立てていきましょう!

 

 

 

応用編のトレーニングはこちらの記事をチェック!

 

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